びーの独り言

どこいくの?どっか。

2021/06/06(日)「尼崎城」

 今日は尼崎城へ行くことにした。ずっと楽しみに置いていた。尼崎から離れるのなら行っておきたかった。
 13時前に阪神尼崎駅の大貫へ行った。ここは尼崎の老舗で中華そばとやきめしが有名らしかった。中に案内されると、昭和の雰囲気だった。中華そばハーフとやきめしミニを注文。中華そばの濁った醤油のスープは100年継ぎ足しているらしかった。ほんとに100年?食べるとチャーシューの脂が醤油に甘さを与えて、100年のお陰かまろやかだった。しかし、おいしいかというと普通だった。味が薄くてパンチに欠け、何より麺とスープが合ってないように思えた。やきめしの方がおいしかった。でも、お腹一杯で半分残してしまった。店員さんに謝ると、「持って帰りますか」と言われ。断ったけど、心遣いが嬉しかった。
 尼崎城は、2015年にミドリ電化の創業者が12億円の私財を注ぎ込んで再建したものだった。尼崎城なんて有名じゃないし、なんで再建したのかなという感じだった。中で着付け体験ができるらしかったが、別に興味はなかった。一応、話のネタにと、尼崎の歴史が分かればという軽い気持ちだった。
 入口を入ると着物の衣装を着た案内の女性がいた。色んな城に行ったけど、コスプレしてる人はなかなかいないと思った。尼崎の本気度が伝わってきた。最上階の5階にエレベーターで上がると、そこにも同じ衣装を着た女性がいた。天守閣に案内の人がいるなんて見たことないのだが?そこには景色が見渡せる窓と、昔に見えたはずの景色がタブレットで示されていた。こんなん初めて見た。なかなかやるなと思った。
 4階は城とは関係なく工場夜景の写真展をやっていた。確かにきれいだけど、この手の企画は旬は過ぎたというか。私はプラントの機能の方が気になってしまう。新しいと思ったのはドローンで高感度撮影してるところかな?
 3階は着付けでスルー。2階にはいろいろ尼崎城の歴史や構造について書かれていた。VRシアターでは在りし日の城下町を再現していた。これは安土城の時もそうだったが、とてもわかりやすかった。やたらと尼崎は重要な地点と言っているのは無視して(どの城でも言っている)、どうやら尼崎城はかなり大きかったようだ。江戸時代の城だから目立たなかったのではないか?
 この城は普通のお城以上に楽しめる内容となっていた。どの階にも衣装を着た案内の女性がいて、子供が楽しめるように体験コーナーがあり、それでいて大人も楽しめるように詳細な説明がされていた。城の展示はショボいとこも多いが、尼崎の本気を見た。再建天守は街の誇りとしての役割があるように思える。今まで歴史に埋もれてきた尼崎城は、100年後には有名になっているだろうか?
 15時、尼崎市立歴史博物館。尼崎城が家族向けとするなら、博物館は歴史好きをターゲットとしていた。規模が大きくてちゃんとした博物館だった。とにかく内容が豊富でテンポがよく、こってりだけどわかりやすく、素晴らしかった。姫路もそうだったが、関西の博物館はかなり内容が充実かつ洗練されていて、内容をわかりやすく飽きさせないように工夫しているのかもしれない。関西人はなかなか外出しないからこうでもしないとなかなか厳しいのかもしれない。
 博物館のすぐ近くが前に探索した尼崎港線の跡だった。阪神大物駅から杭瀬まで一駅乗って帰った。
 尼崎に来て4年、ようやく尼崎城を観光したが、実際行ってみることは大事だなと思った。尼崎なんて歴史ないよと思っていたが、それは偏見だった。尼崎に住んだ時点でさっさと行っておくべきだった。尼崎やるやん。これは尼崎に誇りが持てる奴や。