びーの独り言

どこいくの?どっか。

2021/04/30(金)年休「旅行2」

 寝つきはあまりよかったわけではなかった。船だからというより、もともと寝溜めしていたからだろう。起床は620。館内放送で目が覚めた。ベッドが硬くて身体中が痛かった。硬い方が身体にいいというので問題なし。
 窓から見える海は、朝日を浴びてキラキラ光っていた。とても希望に満ちて溢れているような気がした。日は毎日上る。毎朝見逃していたんだな。
 朝食。新門司到着は7時だから、時間は30分。こんな時に限って、目玉焼きの醤油をズボンにこぼしたり。染みにならないようにナプキンを濡らしてトントン叩いた。ギリギリ間に合うだろうと思ったら、まだ半分しか食べてないのに、下船準備を促す放送が。焦って、サラダとあんみつとコーヒーを書き込んだ。すべてがコーヒーの味になった。
 連絡バスは1人が乗り遅れているらしくなかなかスタートしなかった。その間ににわか腹痛が。バスはこれ一本しかない。なんでこんな時に。結局、誰も来ずにバスは発車した。門司駅を経由して小倉駅まで行った。おじさんのとこに行くまでにどこに行くか決めてなかったが、門司という単語を聞き、行き先を門司港にした。だったらさっき門司駅で降りればよかったのでは?
 小倉駅821で門司港駅まで。門司港駅は4回目?門司港駅は九州鉄道の基点であり、ホームは頭端式。駅舎は明治の装飾豊かな立派な構えであり、重要文化財に指定されていた。数年前に改修工事が行われており、それからは初めての訪問であった。駅前広場に出て駅舎を見ると、なんか違和感が。何かが決定的に違うような?
 9時、九州鉄道記念館。2回目。屋外にSLや車両が展示されていて、建屋には資料が展示されていた。建屋は九州鉄道本社当時のものであり、赤レンガ作りの重厚な雰囲気を醸し出していた。
 建屋の中に運転シミュレーターがあった。京都では子供に大人気で蟻の入る隙間もなかった。誰もいないのでやってみた。1ゲーム100円。ブレーキとマスコンを動かして、電車をうまく時間内に駅の決まった場所に停車させる。運転台は本物で贅沢な作りだった。右斜め前に液晶画面、前方は実際の駅の景色だった。電車は門司港駅に停まっていた。レベルがプロフェッショナル、ノーマル、ビギナーの3段階あって、ビギナーを選んだ。駅員さんの発車アナウンスがあり、そこからブレーキを解除して、マスコンを全開。液晶画面には速度が表示された。途中、制限速度がかかっている区間があった。最初の駅は小森江。思いっきりオーバーランした。目的地からの距離がどんどんマイナスに。めっさ焦った。出発する時に、駅員さんの声で「停車位置を行きすぎましてお急ぎのお客様には大変ご迷惑をおかけしました」(苦笑)。次の門司駅は手前に停まり過ぎ。なかなか徐行ができず。難しかった。点数は20点。あまりにも面白かったのでもう一度やってみた。今度は門司駅から。小倉駅西小倉駅で終了。どちらも停止位置で停まれず、35点。前方を見ずにほとんど液晶画面の速度を見ていた。これは衝撃的な楽しさだった。もしかして電車でGO?
 11時、北九州レトロラインの九州鉄道記念館駅。2回目。お客さんは3組。GWにしては少ない。バイトの男の子によると、少し前まで北九州市民は安く乗れたらしい。1120出発。門司港レトロ地区の中をディーゼル機関車に牽引された2両編成のトロッコが、時速15kmで走っていった。関門大橋が見えた後は海沿いとなり、トンネル。暗くなった天井一面には蛍光アートが映し出された。終点の関門海峡めかり駅までは10分の旅だった。1140に折り返し。
 12時、ベアフルーツ。いつもここで焼きカレーを食べる。大学友人Sに教えてもらった。上戸彩が最後の晩餐に選んだ一品らしい。ここの焼きカレーは何度も食べているが、まるで初めて食べたみたいだった。味が変わったか、味覚がおかしくなったか?最後まで何も思い出せなかった。次は別のところに行こう。
 海沿いを歩き、1245に門司港レトロ展望室。高層マンションの最上階が展望室になっていた。その前におじさんから電話があり、18時に行くことになった。
 展望室は300円だった。ものすごい景色がよくてびっくりした。眼下には関門海峡が広がり、方向を変えれば門司港駅が一望できた。これは鉄オタ必須の場所。300円の価値は大いにあった。
 海沿いのベンチに座り、ブログを打とうとしたが、あまりにも強烈な風で無理。まだ約束には早いが、電車で移動することにした。1340の折尾行きに乗車。小倉駅で下車。トイレ休憩とかしてる間に時間が過ぎて、1444の区間快速に乗車。道中が意外と時間がかかり、このままでは約束の時間に間に合わないことに気づいた。博多駅で特急に乗ることにした。
 博多駅にはななつぼしが停まっていた。初めて見た!乗りもしないのに写真を撮った。ホームの券売機で840円を課金して自由席特急券を買った。1615かもめ29号。ピカピカしているななつぼしまではいかないけど、このダークグレーの車体もとてもカッコよかった。本州の特急も外見と内装、もう少しワクワク感出せないのか?
 課金しただけあって、特急は断然早かった。やりすぎではと思ったくらい。この早さがあったら、佐賀県九州新幹線の長崎ルートに反対しても仕方ないと思った。
 17時、佐賀駅に到着。おじさんの家には自力で行ったことがなかった。案内所でバスを聞くと、1720のバスで30分。途中から乗ってくる人がいたのは珍しい。さすが田舎。
 停留所からどう行けばいいかわからなかったが、着いてみれば、子供の頃に来たことがある神社の前だった。すべての風景が目新しかった。おそらく20年以上経っていた。近道の小川にかかる簡易の橋は渡れなかった。そこに新しい家が建っていたのでいとこの家だと思われた。ぐるっと迂回したところに大きな小屋があり、その先に家があった。
 玄関で「こんにちは」と呼ぶと、おばさんが出てきた。その後、すぐにおじさんが出てきた。荷物を置いて少し話した後、仏壇のおじいさんとおばあさんに挨拶して、おじさん運転の車で夕食を食べに行った。湯葉尽くしだった。たくさん話した。家に戻ってもたくさん話した。
 超久しぶりに来たわけだが、手放しでは喜べないものがあった。親戚とは言え、ほとんど接点がなかったわけで。いや、離れ過ぎていて接点があるとは思ってなかった。しかも、父親の処遇が大問題。さすがにその話を避けては通れないわけで。この先もどうなるかわからない。