びーの独り言

どこいくの?どっか。

2021/04/29(木)祝「旅行1」

 GW11連休の1日目。正直行きたいとこはなかったけど、家にずっといてもつまらないというのがあった。もしかしたら、この先体調が悪くなるかもしれない。そう思うと、外に出るべきだと思った。いつも旅行に出てしまえば、なんとかなってきた。見通しはないけれど、自分の頭では思いつかないなら偶然の産物に身を任せるしかない。一応、佐賀のおじさんから遊びに来いと言われていた。おじさんのところはもともと父親の実家だった。おじさんも高齢だしこの先何度行けるかわからなかった。正月と行き先が被っていたが、再び九州に行くことにした。
 起床は8時。外は昨日から雨が降っていた。結構激しくてコンビニに行ったらスニーカーの中がぐちょぐちょになった。午前中に出れば、新幹線で移動できる可能性はあったが、いつもの休日のように朝寝した。
 タイムリミットに押し出されるように14時半、阪九フェリーのHPを見た。阪九フェリーは寝てる間に新幹線よりも安く移動でき、しかも大いに旅行気分をかきたてる。もはや阪九フェリー自体が旅の目的の一つになっていた。スタンダードシングルの空きを確認。いつもは予約で満室だが、コロナで客が減っているのだろう。インターネットの事前予約だと2割引だったが、直前過ぎて無理。電話した。オペレーターのおばさんは今日と聞いて「間に合いますか?」と驚いていた。そりゃそうだろうな。直前過ぎるorz。
 おばさんのやや慌てた感じに感化され、こちらも大急ぎで準備をした。旅行携行品リストに従い、次々と着替えなどをリュックに詰め込んでいった。普段より多めに入れたのでリュックはパンパンになった。背負うとずっしりと肩に食い込み、正月はこんなのを持ち歩いていたのかと思った。
 連絡バスの発車するJR住吉駅には1時間前に到着した。間に合ったというより早すぎたorz。雨が降っていてスニーカーの中は濡れていた。バス停には屋根がなく、近くの建物の中に入り、立ちながらブログを打っていた。
 1643のバスは大きなキャリーバッグやリュックを持った人でいっぱいになった。フェリーを使ってる人たちって、なんとなく旅の達人のように見えてしまう。
 フェリーターミナルでは真っ先に手の消毒と検温があり、検温済みの券をもらった。発券の列に並ぼうとすると、インターネット予約以外は乗船申込書を書かなければいけなかった。オペレーターの人に住所確認されたのになあ?スタンダードシングルは9210円。安い。
 乗船口の手前に売店があった。そういえばお土産を買ってないや。奮発して一番大きいゴーフルを買った。
 17時半前に乗船。まだ出港までに1時間あった。阪九フェリーに乗るのはこれで4回目。船はせっつ。昨年3月に周航したばかりの船だった。もしかすると1月にも乗ったかもしれない。初めに案内所で部屋の鍵をもらった。DR68と書かれていた。DRとは何だろうか?部屋は片側が通路で片側にベッド。カプセルホテルよりは広く、秘密基地感があった。
 しばらく船内をうろうろしていたが、雨に濡れたからどうにも寒かった。特にスニーカーの中から冷えるような感覚があった。出港前ではあるが、先に大浴場に入ることにした。その前におじさんに電話。明日の夕方に行くことを伝えた。場所がよくわからなかったが、自力で行ってみることにした。
 大浴場は2つ上の階にあった。窓からは港が見渡せた。いつもは曇ってて何も見えなかったので、軽く驚いた。港から私の全裸が見えるかもしれないが、誰も見たい人などいないと思った。湯船に浸かると底からは泡がブクブク出ていて、肌を刺激して特別感があった。浴場の奥に扉があり、サウナかなと思ったら露天風呂だった。そんなのあったのか。身体はすっかり暖まったが、スニーカーの中だけはどうすることもできなかった。
 18時半、風呂から上がったところでようやく出港した。部屋に戻って寝転がりながらブログを打っていた。身体全体で感じる小刻みな振動が船に乗っていることを実感させた。
 1915に一つ上の階のレストラン。ここのレストランが毎回楽しみで楽しみで。いつもとてもおいしく感じてしまう。船の中だから余計においしく感じるのかもしれない。窓際のカウンターに座ると、自分の姿が映った。自分の後ろには、真っ黒な海と陸の灯りが見えた。19時半、明石海峡大橋の下を潜った。明石海峡大橋はフェリーにとっての見所になっていた。よく考えれば、瀬戸大橋やしまなみ海道もあるはずだが、まったく印象になかった。寝ている間に通過するからだろう。
 船内の地図を見ていると、まだ知らない施設があることに気づいた。ドッグランにペットルーム。マジか?興味本位で行ってみると、部屋の手前で「ワン!」と犬の鳴き声がした。ウソ!ペットルームにはたくさんのケージがマンションの部屋みたいに並んでおり、何匹か犬がいた。駐車場からすぐのところにペットルームがあり、真っ先に犬を入れるものだと思われた。
 スタンダードシングルの奥の方はドライバー専用スペースとなっており、風呂まであった。ドライバーは疲れているので一般客とは分かれて静かに休みたいということなのだろうか?DRとはドライバーかもしれない。
 21時前、既にやることがなくなり部屋でぼんやりと寝転がっていた。そのまま寝るのは早いような気がしたので、展望デッキに出ようとした。しかし、強風のため施錠されていた。乗船口は施錠されてなかったので外に出てみると、強烈な冷たい風が吹いていた。肝心の景色は、陸の灯りは遠く、真っ黒な海が不気味だった。面白くなくてすぐ中に戻った。
 2215、部屋に戻って寝た。寝れるかな?