びーの独り言

どこいくの?どっか。

2020/05/23(土)「ヨビノリ」

 午前中はずっと寝てた。なんか最近調子悪いよな。季節性のものだったらいいけど、ナトリウム低いとかインシュリン止めたのとかが効いてるのかな?これじゃいけないと思い、大学友人Sから送ってもらいながら見れてなかったおすすめ動画を見ることにした。
 最初の動画のヨビノリにドハマりした。昼飯も晩飯も食べながら視聴するくらい。これ大学の数学の授業を予備校風にするというもの。私は仕事上で自分の数学の実力に限界を感じることがあった。別に仕事的には、公式の結果だけ使えば大丈夫なのだが、なんとなくブラックボックスでは気持ち悪いというのがあった。大学の卒論では公式の導き方がわからないために、泣く泣くデータを削除したこともあった。こんな感じでコンプレックスがずっとあった。
 教えてもらったのはテイラー展開の動画だった。関数をなんか多項式にするやつだったよな。どんな内容かはさっぱり忘れていた。「f(a)がf(0)の時、何て言ったか覚えてます?」と問われ「ああ、これマクローリン展開だ」と思い出した。なんでこんなしょーもないことだけ覚えてるんだ?たった15分後にはすっきりした。なんだ、この動画は?凄すぎないか?
 続いて仕事で出てきたフーリエ変換も見てみた。これはsinとcosの多項式にすることはわかっていた。「周期関数のスペクトルを取ると離散的で、非周期関数は連続的である」、これか・・・たまに文献で離散的とか出てきてなんのことかわからなかったんだよな。こんなん知らんかったらわかるわけないやん!
 次に偏微分。2変数のうち1つを固定して微分。知ってたけど、もう一つは微分しなくていいのかなとずっと疑問だった。それは全微分だった。もうワクワク感がハンパなかった。すげー。いままで全然理解してなかったことがよくわかった。
 次は線形代数線形代数には院試の時の苦い経験があった。実数の世界では積分できない関数を置換して、虚数で処理して、実数に変換するものだ。初めて見る世界でびっくりした。しかし、あれがなんの役に立ってるのかよくわからなかった。線形代数の1本目を見た。行列の話だった。あれ?これ高校でやったよな。9本目まで見たが、まだ行列式だった。多分今高校では教えてないんだな。確かに実生活で使うこともないし・・・。10本目は後回しにした。
 仕事でデルタ関数が出てきていた。これも動画があった。初めて知った。超関数、なんか聞いたことある。無限には差があるって、無限の教室を思い出した。あの本のレビュー、なぜかコメントがつくんだよな。
 同じく仕事で重積分が出てた。まさかヤコビアンのところで、テイラー展開偏微分行列式が出てくるとは!なんか神がかってるな、この流れは。
 最後に、文科省で講演したという動画があった。もうとどめの一発だった。大学ではすぐに授業がわからなくなる。大学の先生は、研究のプロであり、教育のプロでないから。学生にとっても先生にとっても不幸なこと。もし、予備校のノリで講義したらいいんじゃないか。凄すぎる。
 私は教育は大切だと思っている。でも、教えることで誰かが職を奪われるかもしれない。日本では江戸時代知識は卑しいものとされた。職業は決まっていたし、ノウハウは門外不出とされた。会社でも基本的に技は目で盗めだった。個人のノウハウになり、共有化されることはなかった。偽装がバレるという面も大きい?
 今でも会社で求められる人材は、何も考えず、上司の指示にイエスと素直に従う人だともいう。学校は基礎学力を上げつつも一方的なイデオロギーを刷り込んで画一的な人間を生み出そうとしてるように見える。自由な発想でやらなければならないとずっと言われてるのに、いつまでたっても、聞き逃したら落ちこぼれ、逆におちこぼれに進度を合わせる。また先生の質によって成績が変わる。これは本来国にとっても個人にとっても大きな損失のはずなんだが?
 ヨビノリを見て思ったのは、これこそ誰もが平等に教育の機会を与えられるツールだということ。正直、これがあれば、学校なんて、実習科目と生活指導だけでいいのではないか?これは5年もしないうちにスタンダードになるんじゃないか?そして私は誰かに追い越されるだろう。でも、それは仕方ないし、少しでもそうならないために必死でついていくしかない。くだらないテレビ見てるんだったら、Youtube見ろ。新しい時代の波は思ったより早く来そうだ。