びーの独り言

どこいくの?どっか。

2019/10/07(月)休「医療費控除」

  1月から12月までの1年間で払った医療費が10万円を越えると、確定申告により医療費控除が受けられ所得税が還付される。子供の頃から母親が「病院の領収書はとっといてや」と言っていた。そして私は就職してから病院の領収書を溜めるようになった。幸いなことに特に年間の医療費を足し算するような場面も訪れず、ある程度領収書が溜まったら捨てるの作業を20年繰り返してきた。だが、昨年明らかに10万円を越えた。
 医療費控除なんて受けたことがなかった。入院中ネットで医療費控除について調べたが、よくわからなかった。ただ、5年前まで遡及して申請してもよいということがわかったので、先送りすることにした。そもそも外出が禁じられていたので書類がまったく用意できなかった。
 3月の退院前にKさんが「ネットで確定申告しましたよ」と言った。もしかして手続きは簡単なのかなと思った。3/13に退院すると3/15が確定申告の締め切り日だった。「無理に頑張ったら間に合ったのかな?まあ関係ないか」と思った。5月か6月か忘れたが、大学友人Sに電話した際に「お前それ締め切り過ぎてるからダメだと思うで」と言われた。えっ?Sは法律や税金に詳しく、Sの指摘が間違ってたことはなかった。しかも、Sは自ら医療費控除を受けたことがあった。「5年前に遡れるって!税金取るだけ取って返さへんなんてそんなことあるか!」と反論したものの、自信はなかった。やってもうた。また変な思い込みをしたんだな。過ぎたことだ。もらえなくても仕方ない。あの状態では手続きするのは無理だったんだ。でも、Kさんはやったんだよな。きっと奥さんが手伝ったんだ・・・。すっぱいぶどうの原理だった。
 そしてずっとこの問題を放置した。dポイントを先にやるより医療費控除をやらないといけないと思っていた。でも、答えを知るのが怖かった。そろそろ今年も終わりが近づき、また来年早々確定申告の季節がやってくる。休職も終わるだろう。時間があるうちに解決したい。ようやく重い腰を上げた。
 朝イチからネットで調べた。大雑把にはわかったが、書類への記載方法はまったくわからなかった。dポイント以上のクソゲーだと思った。こんなのをおじいさんとかおばあさんとかもやってんのか?dポイントもそうだが、お金返すシステムはどうしてこうも複雑なのか?いろいろ調べてたら、やはり5年前に遡れるようだった。あれっ?珍しくあってるやん?でも、Sの言うことは気になる。私がなんか勘違いしてるのかもしれない。税務署に聞くのが確実だと思った。尼崎税務署のHPを見たら、なんか敷居が高そうだった。健保なら知ってるはず。健保なら聞きやすいと思った。他にも聞きたいことがあったし。
 いつからか毎年年始に1年間にかかった病院と払った医療費などをまとめた通知書が健保から会社に送られてきるようになった。通知書は増加し続ける医療費を少しでも意識してもらうためにと健保が始めた取り組みだった。2018年1月からは通知書を書類に添付すれば、書類への領収書の添付が免除されるようになった(その代わり領収書は5年間自分で保管する)。まず通知書を入手したいと考えた。領収書の整理もやりやすいだろう。
 13時半に会社に行った。通知書がないか机の引き出しを漁った。どこにもなかった。Yさんにその話をすると、横にいたKさんが「健保のポータルサイトで見れるみたいよ」と言った。ポータルサイトは先月に開設されたようだった。ポータルサイトに新規登録しようとしたら、「指定されたメールアドレスにメールを送るのでメールのリンクから手続きをして下さい」と出た。私の社内メールは休職中のため使えなかった。自分のスマホのメールは迷惑メール対策のためリンクの貼ったメールをはじく設定になっていた。家に送るしかなかったorz。他に源泉徴収票も必要だったが、社内ネットに入れなかったorz。結局、書類の雛型をプリントアウトしただけだった。
 やっぱり税務署に電話した。おじいさんやおばあさんも手続きするんだから、親切に教えてくれるだろう。声のトーンの低い暗い感じのおじさんが出た。いかにも税務署の人というイメージだった。「5年前に遡れますか?」と聞いた。「遡れます」と言われた。ヤッター!!!何ヵ月も私を悩ましていた問題が解決した!しかも、金は返ってくるし、急ぐ必要もない!一気に目の前が開けた!「今年中であれば、平成26年分が手続きできます」。いつから領収書残ってるかな?昨年より前もいけるかも?輸血ってお金かかるからなあ。もう一つ質問した。「月の支払いが10万円を越えた分は健保が還付してくれるんですが、医療費から引かなければならないですか」「それは引いて下さい」「還付額は健保に聞けばいいんですか」「それをするのが健保の仕事と言ってもいいです」「還付されるのが次の年になる場合はどうしたらいいですか」「還付額が決まってない場合は健保に見込み額を聞いて下さい。還付額が確定したら後で修正申告して下さい」。とてもわかりやすかった。ocnやNTTのオペレーターには腹立つ奴が多かったが、税務署の方はまさしくプロという感じで頼もしいことこの上なかった。
 そして健保に電話した。以前応対してくれた人が出た。「医療費控除受けたいので、昨年の還付額を教えていただけないでしょうか?」と聞くと「法定給付のことですね。ポータルサイトで見れます」と言われた。「今日知ったばかりでまだ入れてないんですよ」と言うと、法定給付額を口頭で教えてくれた。7-9月は法定給付があったが、10-12月はなかった。「10月以降は支払い額が安くなってたと思います。それは多数該当に当たるからです」。多数該当?そういえば前も多数該当がなんとかって言われたなあ。覚えてなかったけど今は関係ないか。
 医療費控除に関して会社でできることはとりあえず終わった。今日会社に来たのにはもう一つ用事があった。Yさんの方に向かって「木曜日の朝8時に10個ほど粗大ゴミ捨てるんですが、もしかしたら運べないかもしれないので電話するかもしれません」と言った。言い方が中途半端だったからか内容が仕事と関係ないからかYさんはほとんど反応しなかった。その代わりIさんが反応した。「潰せば燃やせるゴミになるで。潰したろか」。そうじゃなくて朝に運んで欲しいのだが?「もうゴミ処理シール買ったからいいですよ。でも、一回家には見に来てください」。何か不測の状態が起きた時に私の家を知っておいてもらうことが重要だった。Iさんは仕事を30分早く切り上げて家まで見にきてくれた。そしてすぐさまプラスチック製のゴミ箱2つをノコギリとカッターで解体し始めた。別に潰さなくていいんだが、Iさんの気持ちがありがたくて止めてとも言い出せなかった。これで粗大ゴミ2つが減りゴミ処理シール600円分が浮いた。ゴミ処理シールを還付するのはどこかにめんどくさいって書いてたし、誰かにあげたいところだが?さて、熟考の末木曜日に全部捨てるのは止めることにした。今日会社の階段を2階に上がるだけで息が切れた。そんな状態で全部運ぶのは無謀だと思った。朝に誰かを呼び出すくらいなら、何回かに分けて少しずつ確実に一人で片付けた方がいい。3回に分けるか?