びーの独り言

どこいくの?どっか。

2013/04/24(水)「戦略」

 先週だったか、Tさんからなぜか「戦略会議しましょう」と言われた。Tさんにそんな話をした覚えはないので、HさんがTさんに吹き込んだのは間違いなかった。今のテーマに関する戦略は手詰まりだった。いくら考えてもいい案は浮かばなかった。だから個人的戦略は、戦略を立てずに時間を引き延ばす戦略だった。へたに戦略なんて立てると、仕事が増えて自分の首を絞めるだけである。今でも精一杯だし、戦力が増えるわけでもないのにやってられるかと。この2年間ほど、たった一人で戦略策定から実務まで幅広くやってきた。先行他社がいるのにたった一人。オリジナルのアイディアもないのにどうやって戦うのか?バカ上層部は俺にいろいろ聞く前にそれくらい気づけよと言いたい。
 モノを作りながら戦略を立てるのは難しい。どうしてもモノを作ることが一番で戦略は二の次になる。戦略など立てたって先の見えない未来のことなど一体誰がわかるだろうか?時間をかけたところで何も前に進まない。戦略とは言っているが、実は言い訳を考えてるだけである。社長や将軍様のわけのわからない質問に、わかったような答えをすればいいだけのことである。もともと口下手でお世辞も言えない私にそういう役回りは難しい。そういうのは鍛えるとか努力ではいかんともしがたいものがある。政治的な小細工をいくら使ったって、目の前にモノがなければ終わりである。だからモノを作るしかないのである。
 そういうわけで戦略会議をやると言っても、今日のこの日までずっと頭が痛いだけだった。戦略を立てろと言われている本人が戦略を立てられないのである。一体何を打ち合わせると言うのか?でも、何かやらないといけない。とりあえずこれだけは知っててもらおうということをA3にまとめた。まとめてると課題ばかりが出てきて、心の中でため息しか出なかった。
 本番の会議にはTさんとHさん、本社のKさんとNさんが参加した。予想通りKさんにあれやこれやと突っ込まれた。Kさんは、声が大きくて、人の話を聞かないし、想定内のことしか言わないから、まったく面白くない。外野席からやじってる感じだ。そのうちに渋い顔をして聞いていたHさんが突然「わかった」と叫んで、ホワイトボードにまとめはじめた。私は知っていた。多分まとまった感じはするけど、きっと雰囲気だけだろうと。
 帰るころには冷静に考えていた。結局のところHさんの思う方向に誘導されただけではないかと。会議をしたところで、皆で役割分担するわけではなく、単純に私のやることが増えただけだった。Tさんなんて「会議開いてスケジュール決めましょう」と言っときながら、終わったら「あと一人いりますね」って、増えるわけないだろ?自らに帰ってくると思わないのか?思わずあの滋賀の会議を思い出した。私以外に手を動かす人なし。今日の会議で何か前に進んだと思いたいけど、俺にはその何かがわからなかった。次の会議にも出なきゃいけないのか?