びーの独り言

どこいくの?どっか。

ビルマの竪琴

ビルマの竪琴 (新潮文庫)

ビルマの竪琴 (新潮文庫)

 子供の頃中井貴一主演の映画が話題になった。中2の時には劇でやった。主役は坊主頭の片山だった。みんなで「はにゅうの宿」を歌った。子供の頃からずっと読んでみたかった。
 第二次世界大戦中、ビルマで戦っていたある部隊はよく合唱していた。水島上等兵は竪琴を作り伴奏するのがうまかった。ある日部隊はイギリスの捕虜になり、戦争が終わったことを知らされた。水島上等兵は岩山に立てこもる別の部隊を一人で説得に向かうが、帰ってはこなかった・・・。この後は有名なシーン。
 子供向けに昭和21年に発表された。丁寧な文章でとても読みやすい。戦争の悲惨さを静かに訴えている。かつて国のために命を賭けて戦わなければいけない時代があった。思えば私が小学生の頃は戦争の悲惨さを教えられる機会が今よりも多かったような気がする。今の時代ではこういう話は感覚として掴みにくい。でも、いつまでも語り継ぎ風化させてはいけないと思う。