びーの独り言

どこいくの?どっか。

2011/08/08(月)年休「旅行3」

 0645起床、0700朝食。昨年とほのスタンプをもらったときに「来年はカヌーや無人島体験しましょう」と書かれてた。それから1年ようやくそのときが訪れた。初めてだからインパクトがあるだろう。ライダーさんはいつの間にかいなくなっていた。男性と女性は9時頃みんなと握手をしてカヤックを積んだワゴンで帰っていった。もう会うこともないのが残念だったけど、そういう関係だから楽しめたのかもしれない。旅人というよりイベント好きな底抜けに楽しい人たちだった。私は別れに弱い。
 0930からカヌーに行った。一休さんの軽バンに乗ってセブンイレブンで買い出し。そして、南に30kmくらい離れている雄冬岬に行った。国道は断崖絶壁を最新のトンネルで抜けていた。えりもの黄金道路に対抗しダイヤモンド道路というらしい。それくらい金をかけた道路という意味だ。雄冬は予想以上に小さな集落だった。雄冬には最初の「ぼちぼち」があった。びっくりするような狭い路地を入ったところに漁師の板張りの家。こんなとこで13年も宿をやってたのか?言われなければ廃屋にしか見えない。入り口のサッシなんてコントみたいにはずれるし。ここの中からカヌーを一休さんと2人で引っ張り出した。一人乗りと二人乗り。すぐそばに斜めに海に切れ込んでる漁船置き場があり、そこまでカヌーを運んだ。私の他にも別の車で子供連れの家族3人がいた。
 まずは一休さんの講習。カヌーの乗り方やパドルの操作のし方を教えてもらった。まず最初に一人乗り用に乗ってみた。ボートで慣れているつもりだったが、思ったより左右にグラグラきた。バランスが悪くて、なかなか真っ直ぐ進まなかった。湾内をぐるぐるして終了。家族3人の練習も終わり、予定があった家族とはここで別れた。
 13時二人乗り用にクーラーボックスやらいろいろ積み込んで、一休さんとのタンデムで外海に出た。私が前で一休さんが後ろ。一休さんがいるので安心だ。漕ぐときは腕をずっと上げてたのですぐにだるくなった。海から陸を見ると、山が垂直に近い角度で落ち込む崖になっていて2箇所滝が流れていた。一休さんのガイドによれば、通称あっちの滝とこっちの滝だそうだ。それから海から顔を出している岩礁には白いカモメと茶色くてふさふさしてるカモメの子供がいた。岩礁はフンで真っ白だった。またウミウもたくさんいた。しばらくいくと崖の下の国道がトンネルに消えた。そこは元々別のトンネルがあったのだが、巨大な崖崩れで埋まってしまったそうだ。確かに崖の根本部分では不自然に土が積もっていた。あの豊浜トンネルのような大事故だったが、犠牲者がなかったために大きく騒がれなかったとのこと。その先は垂直に切り立った岩だけの崖になりいよいよ陸地からは到達困難になった。崖の根本には波で削られた窪みがあった。カヌーがやっと通れるような隙間を通って奥のわずかなスペースに上陸した。まるで川口浩状態。日が当たらずじめじめしていたが、涼しかった。顔を上げれば海燕が乱舞していた。岩場の穴に巣があるらしかった。こんなとこにいる自分が不思議な感じがした。一休さんにビールを一口もらったらすごくうまかった。
 さらにそこから雄冬岬の最先端を回り、一休さんの「第一プライベートビーチ」に上陸した。ここで昼食にすることにした。一休さんが火を起こしている間、Tシャツを脱いで素肌にライフジャケットで泳いだ。足がつかないようなところには怖くていけなかった。なかなか要領が掴めなかったが、後では潜って岩をどけながら貝を探していた。狩猟って本能に訴えかけるものがあるなあ。遊び終わると一休さんは泳ぎだしてどこかに行ってしまった。焚き火には網が2枚乗せられており、そばにはさんまの缶詰めが2つ置いてあった。火の番をしながらセブンイレブンで買ったサラダ巻きを食べた。ただのサラダ巻きなのに何を食べてもうまそうな感じだった。一休さんが帰ってくると手には戦果が握られていた。缶詰めとともに焼いて食べた。これがまた旨くて。自然の中にいると生かされてるんだということに気づかされる。
 戻ってからカヌーを片付けた。ボートのときもそうだが、疲れてるときの片付けが一番大変である。洗って水を抜いて荷物を運んで。その最中、一度国道を通りすぎたライダーが旧「ぼちぼち」の前まで来た。それからずっとうろうろして、次見かけたときはどこかに電話をかけていた。車の中で「あの人お客さんじゃないですか」と言って一休さんと話題にしていた。帰りは岩尾温泉に行って身体についた塩やら汚れを落としさっぱりした。
 「ぼちぼち」に着いたのは18時だった。夕食には男性が3名。ライダー2人でチャリ1人。ライダーKさんは礼儀正しく人なつっこくどんな話題にもついてきた。雄冬で迷ってたのはこの人だったりw。もう一人のライダーは自衛官でバイク用の小道具をよく知っていた。チャリの人は50くらいでスペインに住んでたり沖縄を旅行したり旅のプロみたいな人だった。3人ともに関東の人だった。後から車の男性とチャリの女性がやってきた。この2人は札幌の人だった。みんなでウニを専用の道具で割ってほじくって食べた。ウニの中には身の他に昆布やワカメに砂利が混ざっているので海水でゆすいで食べた。なかなか面倒だと思った。
 会計の時間になり飲み会が始まった。ここでさらに大学二回生の鉄ちゃんが加わった。礼文の桃岩荘に3連泊しただと?若いのにすごい奴だ。相変わらずまったりとだらだらした時間を過ごした。ギターの時間は最初にゆずの「夏色」をやらせてもらった。一休さんが「世界にひとつだけの花」をやってみんなで合唱。続いて定番の「風に立つライオン」、リクエストのスピッツ「いつか空も飛べるはず」。一番最後にまた私がウルフルズの「バンザイ」をやらせてもらった。昨日よりはうまくできたと思った。来年は楽譜を持ってこようかな。