びーの独り言

どこいくの?どっか。

運に選ばれる人選ばれない人

運に選ばれる人  選ばれない人 (講談社+α文庫)

運に選ばれる人 選ばれない人 (講談社+α文庫)

 400戦無敗という雀鬼こと桜井章一氏の本。東京駅の店頭で見つけた。胡散臭いと思ったが、印象に残らない本を読むよりネタになると思った。著者が運に関して独特の哲学を持っていることを知っていたので、その辺りに期待した。
 最初に読み終えたときは、期待したような超自然的な内容ではなく、常識に近いあっさりした印象だった。きれいにまとまりすぎて、裏社会の厳しさが滲み出るようなヒリヒリするような内容ではなかった。しかし、何度も読んでいるうちに付箋の数が増えていった。読み込めば他の自己啓発本にない実践を伴う内容であることに気づいた。いつの間にか5回以上は読んでいた。
 付箋を挟んだ箇所を見ながら紹介すると文章が長くなるので記憶を頼りに思い出してみる。「運に選ばれるには普段から準備をすることが大切である」「行き詰まっても必ず活路はある」「命のやり取りにならなければたいしたことではない」「スランプになったら基本に返る」「タイミングに間に合うかどうか」「物事は全て自然と同じように変わっていく」「頭を柔らかくして変化に対応する」「考えると余計に迷う」「本当の勝ちとは何か」。例えば「哲也」の中で、勝負に負けても金を払わなければ負けじゃない、という場面があった。著者の看板でもある400戦無敗は実際には負けているけど、負けだと思ってないだけだろう。
 ヒューマンリレーションシップの権威を信じるか、宗教を信じるか、雀鬼を信じるか。そこに大した差はないと思われる。ちょうど同時期についったーで岡田先生が「実践できなきゃ読んだことにならない」と言ってた。こういう本を何冊も読んだってキリがない。そろそろ実践しなきゃね。