びーの独り言

どこいくの?どっか。

2008/03/08(土)「旅行②」

 福島−小牛田−一ノ関−花巻−釜石−宮古−岩泉−茂市−宮古
 釜石線と山田線はこないだの冬に企画しながら未遂に終わった。釜石線のオメガループを見たかっただけなのだが、そのときにあまりの本数の少なさに見送ったのが岩泉線。一日にたった3往復。もはやなんのために存在してるのかもわからない。今もっとも寂れているローカル線。小学校時代のケイブンシャのアレにもめちゃめちゃ書かれていたような気が。今回、今行かなければ二度と行けない物件としてエントリーした。
 花巻から釜石線。発車してすぐに、冬枯れした田んぼの中に新幹線の駅。これは新花巻。意外に乗ってくる人が多くてびびった。そのままずっと小高い山を遠くに見ながら枯れた田んぼの中を進む。ああ東北だなあって風景。遠野を越えてから険しい山が近づいてきた。エンジン音がガガガと激しくなる。少しずつ高度を稼いでいる。トンネルを出た先、車窓のはるか下に今の線路に平行する線路が見えた。オメガループ、コアな鉄道ファンにしか知られていない名所。要するにループ線の変形。傾斜がきついのでオメガ型で距離を稼いでいる。下方に見えた線路は思ったより下だった。どうやってあそこに接続するのか窓の外を凝視していたのだが、ついにわからず。おそらくだが、長いトンネルがあったのでその中でターンしてると思われ。
 釜石から予定では待ち時間があったので、三陸鉄道南リアス線に行こうとしたら、接続がよかったので山田線に乗ることができた。持っている時刻表が3/15からの新ダイヤだったので、今のダイヤと少し違ったらしい。三陸海岸は山ばかりと聞いていたが、少しは海が見えた。晴天の空の下の深い青色の海、とても気持ちが良かった。長い道のりをやってきてよかった。
 宮古では次の日に乗る予定だった岩泉行きに接続できた。事前情報では学生が乗っているらしいとのことだったが、半分は学生で半分は年輩の人だった。最初、山田線内を茂市まで行ったが、既に険しい山に囲まれていた。茂市の分岐では一体どこに連れて行かれるのかという期待感。そして、岩泉線に入ってからは全線通じてガケとトンネルのオンパレード。ずっと薄暗く、雪が残っていた。「秘境号」という臨時列車が出るような沿線、人家が全く見当たらない。なぜこんなすごいところに路線が必要なのか。一応の理由は交通代替手段がないからとなっているが、3往復で休日にこの人数ではあまりに酷い。沿線の全人口合わせても黒字にならないんじゃないか。廃止にならない凄い理由がありそうだ。折り返しは5人しかおらず、みんな鉄分濃そうだった。
 日は落ちて、そのまま盛岡に抜けるか宮古に戻るか考えた。きちんと山田線を制覇すべき、海の幸を味わうべき、との理由で宮古に戻った。運良くビジネスホテル「ビッグウェーブ」に泊まれた。フロントでおいしいお店を聞きだし、駅前の「蛇の目本店」へ。こんなに期待した食事はなかった。うにいくらごはん。絶品!ビールとともに至福の時間!