- 作者: 大村平
- 出版社/メーカー: 日科技連
- 発売日: 1984/01/01
- メディア: 単行本
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測定誤差の本を読んでいたのだが、どうやら分散分析の知識が必要だった。ネットで調べてもいいHPを見つけられなかったが、Amazonの書評が出てきたときにこの本が大絶賛されていた。なぜか予感がしてうちの部署の本棚を見たら、偶然にもあるではないか。今、この職場にはこの本を理解している人がいないけど、昔はもっと賢い人がいたんだろうな。
データにはいろいろな因子のバラツキが含まれている。気温とか、湿度とか。分散分析とは、あるデータのまとまりから因子ごとにバラツキを分離することである。これが実験計画法につながり、タグチメソッドの基礎になる。測定誤差を調べるときも基本的に実験計画法を用いる。
この手の本はとても難しくすぐに挫折しそうなのだが、本当にわかりやすくて感動した。高校数学の知識があれば充分理解でき、わずか2日で読むことができた。著者の大村氏には数学全般の著作が数多くあり、どれもわかりやすくて好評らしい。このわかりやすさは必見。是非他の本も読破してみたいと思った。