びーの独り言

どこいくの?どっか。

フラット化する世界(上)

フラット化する世界(上)

フラット化する世界(上)

 こないだの東京遠征の時に題名に感銘を受けて衝動的に買ってしまった。昔、クリステンセン「イノベーションへの解」の中に「コモディティ化」という言葉が頻出していた。これは汎用化という意味である。新技術が出てきても時間とともに汎用化する、というようなことが書かれていた。つまりフラットになる。
 この本では、インターネットの出現によって、誰でも簡単に情報が仕入れることができるようになり仕事のやり方そのものが大きく変わった、ということを紹介している。読んだ感想としては普通。店頭での衝動買いは良くないなあって思い知らされたのが一番の収穫だ(爆)。「ウェブ進化論」の方がインパクトがあったYO。
 インターネットの普及によりルーチンワークの大部分を人件費の安い国へ移すことができる。例えば、どこかの国に「それサンプル作って測定しといて」って頼んだら、そっちの方が安くできたりするw。私が疲れて楽をしたいって思ってたら、他の国の誰かに仕事を奪われてるかもしれない。だから、常に走り続けなければいけないらしい。インターネット技術は世代間のギャップも埋めている。会社にはワープロも打てない上司がいる一方、私より若い人がどんどん出てくるわけで。だから、走り続けなきゃいけないらしい。
 対立軸については、特許やノウハウなどの技術の独占化が挙げられる。日本も昔から技術を門外不出として記述も残さず口頭で伝えてた。秘伝を漏らす奴には死の制裁みたいな。今だって軍事機密等は漏らせないよなあ。昔から技術を独占する人だけが利益を得るのだ。それから、本文中ではアメリカとインドの話が出てきたが、日本の場合には言葉の壁がフラット化の障壁となる。これからはいよいよ英語が必須になるかもしれない。また、大前提としてインターネットを使えない人には全くチャンスがない。インターネットを使える環境にある人がフラット化の恩恵に預かれるわけで。これってフラット化よりも2極化が進んでしまいそうだ。
 下巻には何が書いてるのだろうか?これから脳ミソがヒリヒリするくらい盛り上がることを期待する。