びーの独り言

どこいくの?どっか。

2023/07/29(土)「検査」

 起きたのは445。今日は1020から大腸検査の日だった。5時から洗浄剤を2L飲まなければいけなかった。前は浣腸したけど、今回は洗浄剤。腎臓が悪いけど、飲んで大丈夫なのだろうか?健康診断結果を渡したから特に言わなかったけど、大丈夫だろうか?大丈夫だよね?
 大きな洗剤の入ってるような透明のプラスチック製の袋には、白い結晶性の粉が入っていた。派遣さんが「ハミングみたい」と言ったのは、この容器形状からだろう。水を1L入れて、完全に溶かしてから、2Lに希釈するようだった。水を入れてガシャガシャ振った。白い結晶は溶けにくかった。溶かすという作業は仕事でたまにするのだが、「完全に溶かす」という状態を確認するのは意外と難しくて、目視以外に確認方法はない、なんてことを考えていた。
 505からハミングを飲み始めた。ハミングの袋には、コップ1杯を15分かけてチビチビと飲むようにと書かれていた。ハミングは、うまくないスポーツドリンクのような味だった。スポーツドリンクにはグレープフルーツが入っているが、薬の効きがおかしくなるので避けなければいけない。大丈夫だろうか?大丈夫だよね?
 Youtubeを見ながら、チビチビ飲んだ。腹を下すために飲んでるのだから、下腹部が気色悪いような気がした。病院からもらった説明書きには「1L飲んでも便通がなかったら、服用を中止して下さい」となっていたが、500mLを越えたところで、便意をもよおした。便は弛いけど固形物が混ざり普通の感じだった。そっからは順調に下した。3回目で、もう出すものない状態となった。4回目では完全にピーピーになっていて、大便が小便みたいになっていた。結局7回行った。
 この調子でトイレに行ってると、病院に間に合わないのではないかと思ったので、早目に家を出た。駅までは15分。歩いていると、すぐにお腹からの信号がきた。注意事項に「歩くと便が出やすくなる」と書いていたことを思い出した。アカンやん!
 駅で出すものを出して(8回目)、電車に乗った。京葉線の40分間はまったく問題なかった。大人しく座ってたからだろう。新木場で降りると、兆しが来た。そのまま地下鉄に乗った。10分後、豊洲で下車。トイレ(9回目)。歩いて10分、また便意が。歩くとダメらしい。
 935に到着。待合室には10人くらいの人がいた。昨日は誰もいなかったのがウソのようだった。受付しながらキョロキョロしてたら、「お手洗いはあちらです」と言われた。さすが慣れたもんである。10回目。
 昨日のキリッとした看護師さんに呼ばれて、処置室へ。いろいろ今朝の状況をチェックされた。「今朝は高血圧の薬飲んでますね」と言われた。お腹を空にするために飲んでなかった。なんかムッとされた。薬を飲めとかどこにも書いてないやん?飲んだらそのまま出るやんか?
 待合室に戻り、しばらくすると再び呼ばれた。今度はロッカーのある小部屋だった。裸になって、ポンチョを被って下さいとのこと。前はお尻に穴が空いてたが、別にそういうのではなかった。
 着替え終わったら、ベッドに仰向けに寝るように指示された。そこでキリッとした看護師さんに点滴を取られた。点滴は若手なんだよなあ。針が入らない覚えしかなかった。頭を起こして覗きこんでたら「何か?」と言われた。「いいえ」と頭を枕に乗せた。点滴は鎮静剤を入れるのだろう。しばらく天井を見ていた。格子状の模様がついていた。こうやって病院で天井を見るのは久しぶりだなあ。昨日の今頃はこんな未来を想像もしてなかったのに。
 移動となった。そこにはベッドと検査の機械があった。仰向けに寝た。眼鏡を外されたので、天井の格子はぼやけて見えた。ただの検査でここまで大掛かりなのか?スピード感に気持ちがついてこなかった。でも、気持ちなんて役に立たないよな。横向きに寝てお尻を付き出した。まな板の上の鯉だった。先生が来て挨拶してくれた。昨日とは違う先生だった。看護師さんが何かの量を言っていた。鎮静剤とか麻酔の類いだろう。人によっては量が違うのだろうか?看護師さんが「入れますね」と言った。阪大では「気持ちのいい薬を入れますね」と言っていた。気持ちよくなるか観察していたら、喉が熱くなってきた。なにそれ?
 そっからしばらく気を失ったのかよくわからなくなった。気がついた時には、お腹の中を硬い棒のような物が奥に押し込まれるような感覚があった。無理に突っ込んでるのか少し圧迫感があった。棒が行ったり来たりしてた。何をされてるのかよくわからなかった。そのうちぬるっと棒が抜けた。「ポリープを切除しました」と言われた。ポリープと言われると、不思議と良性だと思ってしまう。少なくとも悪くはないのだろう。
 ベッドを移動して、しばらく横になっていた。よく分からないが、お腹にはまだ何か入ってるような感覚があった。看護師さんが入ってきて「起きてたんですね」と言われた。普通は眠るもんだろうか?
 点滴を抜いて、服を着替えて、待合室で待ってると、先生に呼ばれた。机にの上のモニターには腸の中の写真がたくさん並んでいた。腸の中はきれいなピンク色だった。その中に明らかに2箇所真っ赤な丸い判子を押したように出血している箇所があった。癌か?先生は「特におかしいところはありませんでした。出血は痔からでしょう。ポリープがあったので2箇所切除しました。大したことないですが、一応取っておきました。検査で調べてもらいます」と言った。切除前の写真を見たけど、確かに少し腫れてるようにも見えるが、素人目にはよくわからなかった。変な話、こういうのを除去しといた方が病院も儲かるもんな?患者の中には、それで治療したと満足する人もいそうだし。検査結果は2週間以降に出るとのこと。
 待合室でもぼんやりしてた。何か下腹部が痛かった。受付で支払いをした。2万円近くした。「日帰り入院になりますので、保険会社の書類が云々」と言われた。入院になるのか?保険は入ってないからどうでもよかった。これ、便潜血引っ掛かったら毎年せなアカンのかな?えぐいな。
 病院を後にしたのは、11時半だった。外は灼熱地獄だった。ふらふらしてる身には辛い状況だった。お腹には違和感があるが、東京駅に行って、しうまい弁当とますのすしを買った。お腹よりも食い気の方が勝った。
 千葉みなとからはタクシーを使った。疲れた。外は暑いし弁当も重かった。500円だと思ったら700円だった。値上がりしたのかな?でも、今日は価値があると思った。
 しうまい弁当を食べて、ようやく朝の薬を飲んで、速攻寝た。今日はこれ以上何もしなくていいと思った。