びーの独り言

どこいくの?どっか。

古事記と日本書紀

 奈良国立博物館ミュージアムショップで買った(1/29)。明日香を回っていたら、やたらと日本書紀が出てきた。例えば、富本銭の出土は、日本書紀の記述と一致した、とか。古代の歴史は正史である日本書紀が基本である。一方、日本書紀よりも8年早いのが古事記である。こちらは松阪に行った時の本居宣長から興味を持った。日本書紀古事記は教科書には出てくるのに内容は知らなかった。なるべく簡単そうな本を選んだ。
 この本はまずは古事記の内容を説明し、次に日本書紀へと移る。この本を読むにはもっと簡単な本が必要であると思われる。何の説明もなくいきなりキャラが出てくることがたびたびあった。きっとそこで混乱するにちがいない。私の場合は漫画を読んで、ある程度ストーリーが頭に入っているから助かった。
 また古事記は人物表記がカタカナで読めるのだが、日本書紀になった途端に人物表記が漢字となり、登場した最初だけふりがながあるだけで、その後はふりがながなくてかなり読みにくい。おまけに神話の部分は古事記とストーリーが大体同じという風にかなり省略していて、古事記で書かれていない部分だけを説明している。これでは題名の日本書紀古事記とまるで比較していると思わせる題名はどうなんだろうか?
 内容は示唆に富んでいる箇所も多くて、わからないとこは飛ばしながらでも楽しむことができた。蘇我馬子物部守屋以前の歴史について、どこまでわかっているのか知ることができ、新しく行きたいところがたくさん増えた。また神社の理解も進んだ。
 古事記日本書紀の解釈にもいろいろありそうで、その辺りは他の本も読んでみたい。わからないから知りたくなる。