びーの独り言

どこいくの?どっか。

2021/07/18(日)「科学館」

 今日は大阪市立科学館に行った。9時半過ぎに出発。阪神杭瀬駅から福島駅。徒歩で中之島へ。大阪市立科学館には以前チャレンジして休館だったことがあった。科学館の前には国立大阪国際美術館。美術館には行かないと宣言したものの、国立なら凄いものがあるのではないか?寄り道してみた。
 企画展を2つやっていたが、まったく誰か知らない人の個展だった。そういうのより常設展が見たかった。インフォメーションで聞くと、現在常設展はやってないとのこと。また敗退した。縁がないんだな?
 気を取り直して、大阪市立科学館。キッズがたくさんいたのは折り込み済み。大体科学館は子供の方に寄せてある。それでも、他にもおっちゃん一人とかもいて、どこか心強くて。
 エレベーターに乗って4階からのスタート。こういうところは絶対に宇宙から始まる。宇宙って普段の生活では忘れているけど、誰もが身近に接している壮大な世界である。子供向けの説明ではあったが、内容は大人でも読むのが難しかった。科学あるあるである。したがって、ほとんどの人は文章など読んでなくて、そこらじゅうにある体験コーナーをガチャガチャいじってはキャーキャー騒いでいた。キッズは多かったけど、自然と隔離されていた。
 12時、プラネタリウム。ここのプラネタリウムは千葉の科学館と似ていて、比較的きれいな感じだった。真ん丸な月が出たと思ったらいつも太陽だったりするw。太陽が沈む時に、宵の金星。通天閣あべのハルカスの夜景が現れてとてもきれいだった。夏の大三角形にてんびん座、さそり座、おとめ座など。星座は苦手なので眠かった。目を瞑ってカウントダウンすると、夜景が消えて、空一面に満天の星。ここまでまったく明石と同じ構成。
 今年はアインシュタインノーベル賞を取ってから100年らしくて、アインシュタインが予測したブラックホールの画像を撮るという世界的プロジェクトについての話が始まった。世界12箇所の電波望遠鏡を組み合わせて、ブラックホールを撮影し、画像を合成していった。これってトモグラフィーでは?その可能性に気づいて妙に興奮した。10年かかって、世界初のブラックホールの画像が得られた。
 プロデューサーが映像の素人だからか、ブラックホールが渦を巻いてるシーンは目が回りそうで気持ち悪かったし、他にも演出上変なとこがいくつかあった。単純にブラックホールの画像一枚を出すためにここまで引っ張る必要があっただろうか?それにこの内容をプラネタリウムでやる必要はなかったのではないだろうか?
 1245、喫茶コーナーでオムハヤシを食べた。
 4階の展示に戻った。いきなり霧箱があるのにはびっくりした。霧箱は宇宙から飛んで来た素粒子を観察する箱である。話は知ってたけど、実物を見るのは初めてだった。こんなキッズばかりのところで、こんな超マニアックな物を置いてるなんて。そしてスーパーカミオカンデの説明に繋がっていくのである。
 企画展でアインシュタインが来日した当時の資料がたくさん展示されていた。アインシュタイン関連は結構見たことあるつもりだったが、知らないものばかりで驚いた。つか、これキッズはおいてけぼりな展示。
 そっからは物理と化学の歴史の説明と、隣では体験コーナーが同時並行した。私は一人でマニアックな説明を読んで、久しぶりに科学の歴史の知識を棚卸しした。昔のSEMとかXRDに釘付けになるのは私くらいのものだろう。
 3階は鉱石からだった。またパワーのかかる展示が(誉めている)。鉱石の展示は初めてじゃないかな?熱かった。科学好きな人は最後に石にたどり着くらしい?
 続いて高分子。高分子のコーナーも初めて見た。天然高分子から合成高分子まで、果ては再生セルロースにシュラック、ザイロンまで。こんだけ高分子をやってくれるのは嬉しいなあ。
 そこで時間切れ。色や臭いは積み残した。2階はキッズコーナーで省略。1階はなんと高圧鉄塔あるやん。一時期スマートグリッドで系統連係を調べた身としては気になる展示だった。この施設は元々電力館だったのでその名残だろう。
 この施設は、キッズを山ほどある体験コーナーに釘付けにし、マニアは説明に釘付けにするという恐ろしい施設だった。誰でも楽しめるだけの懐の深さがあった。小学生は行くべきだし、高校生も行くべきである。もしかしたら、人生が変わるかもしれない。似たような千葉、お台場、皇居と比べても、一番内容が濃かった。この振り切れ方というかノリというかホスピタリティーはさすが大阪だ。