びーの独り言

どこいくの?どっか。

2021/04/11(日)「夙川」

 8時半起床。昨日よりも晴れ渡っていて暑いくらいだった。どこ行こうか?廃線跡はこの晴れた天気にふさわしいところがなかった。代わりにハイキングコースを探した。すると阪急苦楽園口駅から甲山を経て阪急仁川駅に至る10kmのコースが出てきた。これだと思った。
 甲山には高一すぐの遠足で行った。担任のO先生が「あそこの頂上からは阪神競馬場が見えますねん」と言ったのが強烈だった。阪急神戸線に乗るのは初めてで園田駅に停車している時にとてもいい天気だと思ったことを覚えている。阪急仁川駅から川沿いを歩いたが、その川には水が流れていなかった。山に上った時の様子は覚えてない。
 ただ、山登りの10kmを踏破できるのか不安ではあった。山の中だと途中で具合が悪くなってもリタイアできないし。まあ時間が早いからなんとかなるだろう。そんな悪いことなんて起きないだろう。
 11時出発。どうせならとふざけたルートを使った。阪神杭瀬駅から今津駅で阪急に乗り換え。西宮北口駅神戸線に乗り換えて、隣の夙川駅で甲陽園線に乗り換えて隣の苦楽園口駅へ。
 駅前のローソンで水とおにぎりを買って、12時スタート。夙川沿いを北上した。夙川沿いは桜が有名だが、来たのは初めてだった。夙川は小さな川で川に沿って公園になっていた。たくさんの家族連れがいてたくさんの子供が遊んでいた。20分後、銀水橋に到着。パンフの所要時間とぴったりだった。
 ここから山道に突入した。これでもかと上りが続いた。結構キツイけど、なんとかなるかなと。上から降りてくる人もいて、何人もすれ違った。なんとかなるだろう。パンフの地図が少しいけてなくて、分岐で迷うケースが多かった。迷ったら最悪だ。
 容赦なく上り坂が続いた。息が上がってきた。まだ全然進んでないのに。岩に座り込んで休憩した。息を整えて、歩き始めると足がずいぶん軽くなっていた。しかし、そんなには長続きせず。だんだんと休憩の回数が増えていった。不安な気持ちも大きくなってきた。このまま進んでいいのか?
 分岐があり、その先には植物園があるようだった。大体こんな山道の先に植物園なんてあるのか?その道は少し下り気味だった。しかし、行けども行けども植物園にはたどり着く気配はなく。本当にこの道で合ってるのか?すると、思いがけず展望台があった。緑洋展望台と書いてあった。ウッドデッキとなっていて、180度のパノラマで地上を見渡せた。グーグルマップで現在地を調べると、植物園はもうすぐだった。
 道は急に下り始め県道が見えた。植物園はどこかわからなかったが、そんなことはどうでもよかった。もう戻ろう。たった1時間でリタイアした。それにしても県道があるのにわざわざ山道を上らされたのは一体何だったのか?
 すぐに甲陽学院があった。高校くらいにしか上がっていないということがショックだった。甲陽学院は日本有数の進学校で、しかも3809の母校。これはネタにして回収するしか。
 また越木岩神社の看板があった。Yさんが異動する時にもらったお菓子がここのもので、どうやらこの辺では有名な神社のようだった。疲れていたのでスルー。
 一目散に県道を降りて、合流した夙川沿いを下った。途中、水面の側の石が段々に敷かれてるところで遅い昼食。家族連れの子供がはしゃいでる横で、おっさん一人がおにぎりを食べていた。高級おにぎりの辛子明太子の塊がボロっと落ちた。チキショー。
 苦楽園口駅に着いたのは14時。帰るには早すぎたので、夙川ひたすら下ることにした。1450には阪神香櫨園駅に到着した。帰るかどうか考えたが、海まで行くことにした。河口が近づくと遠くに高層マンション群が見えた。何だ?河口付近は御前浜公園という公園になっていた。昨日の浜甲子園のように、すぐ沖合いには人工島があり、マリンスポーツを楽しむ人たちと、砂浜で遊ぶたくさんの人たちがいた。右前方には先ほどの高層マンション群があり、おそらく六甲アイランドだと思われた。
 砂浜沿いの遊歩道を歩くと西宮砲台が出てきた。花崗岩製のとても巨大な建造物だった。第二次世界大戦のものかなと思ったら、私の好きな幕末のものだった。
 阪神電車に戻るために北上。するとえべっさん通りになった。そして、西宮神社。福男で有名なところ。一度来てみたかった。せっかくなので中に入ったが、広いと思ったくらいで特になんとも。やっぱり寺社仏閣には興味ないんだよな。
 あとは阪神西宮駅から電車に乗って杭瀬まで帰った。杭瀬からの帰り道はすっかり足が棒になっていた。
 今の私には山登りはキツいことがわかった。筋力と言うよりも、心肺能力が不足しているように思えた。私には平坦な廃線跡の方が良さそう。まあこんな日もあるさ。