びーの独り言

どこいくの?どっか。

2020/10/24(土)「赤穂」

 旅行第四弾は赤穂。もうひとつ乗り気でない候補地の中でも、唯一木曜日に宿が取れた。イヤな予感がするが・・・。0806の新快速播州赤穂行き。
 播州赤穂と言えば、多分赤穂浪士ばかりだろうとは思ったが、お城の方に興味があった。調べてると、ここにも廃線跡を見つけた。12kmなら篠山線と同じか?
 944播州赤穂到着。まず観光案内所で地図を入手。自転車を借りようと思ったが、お城はそんな遠くないし、自転車の返却時間に縛られるのがイヤなので歩くことにした。
 街中はGOTOトラベルでもシーンとしていた。どうりでホテルが取れるわけだ。後でわかったが、名物の牡蠣にはまだ早いそうだ。みんな、丹波篠山にでも行ってるのだろう。まあ人がいない方が私としてはありがたいが。
 赤穂浪士墓所がある花岳寺に行った。赤穂に来たからには一応押さえとくかみたいな。本当のお墓は泉岳寺にあるが、こちらには遺髪を納めたらしい。墓を参るのは飯盛山以来か?あちらは一般の墓もあり静かだったが、こちらはずっと解説のテープが流れていた。風情も何もあったもんじゃない。これではゆっくり眠れないだろうなと思った。
 花岳寺のすぐ近くにビートルズ文化博物館があった。ガレージを改造したような店で、たまたま中からサングラスをかけたヒッピー風のおじさんが出てきた。気さくな感じで「中入ってもいいよ」と言われて、少し落ち着いた。中はおじさんの作ったオリジナルポスターと小さな図書館からなり、「She's Leaving Home」が大音量で流れ、大画面の液晶ディスプレイには歌詞と日本語訳がカラオケのように表示されていた。とてもいい出来で液晶ディスプレイに釘付けになってしまった。おじさんはビートルズのイベントで全国を回っているそうだ。昔大阪駅近くにあった「ゲットバック」にも関わっているらしく、ロゴをデザインしたとのこと。いろいろ話していると、アルバム「Sgt. Peppers Lonely Hearts Club Band」を全部聴いてしまった。予期せぬ出会い、これこそ旅の醍醐味だ。
 12時、赤穂城前の巴屋。老舗の和菓子屋でそばをやってるみたいだった。討入そば。まさか討ち入りの前に食べたとか?すると、箸紙に「名物 商標登録」と書かれていた。多分、この店オリジナルだなw。店は静かで清潔感があった。ガラス越しに石垣とお堀が見えた。蕎麦は黒くて麺の太さから手打ちっぽく、味は・・・うまいけど、蕎麦自体の風味は感じられない。作りおきなんだろな。でも、出汁やとろろ、ゆで玉子、蒲鉾、おかきはおいしかった。一緒に塩味もなかがついてきた。塩は感じないが甘さ控え目だった。
 城の門をくぐると大石神社があった。聞いたことある名前だったので入ってみた。いろいろ展示などがあった。赤穂浪士49人の木造があり、説明がなかなか面白かった。結構、親子が多いんだな。
 赤穂城は三ノ丸まで残っていて、思ったより広大な敷地が残っていた。天守台はあるが天守は最初からなかったらしい。今日はよく晴れていていい感じだった。
 赤穂市立歴史博物館に行った。赤穂と言えば、上水道と塩と赤穂浪士らしい。上水道とは、赤穂は井戸を掘っても海水混じりの水しか出なかったので、川から水を引いたそうだ。日本三大上水道に数えられるらしい(残りは神田、福山)。塩は塩田の歴史の話。塩田に移り変わりがあるのね。なかなかマニアックだった。赤穂浪士はここまでこれでもかというくらい出てきたので、食傷気味だった。
 15時半、次に行こうとしたのは海の方だった。バスで移動。赤穂高校で下車。凄く寂しいところだった。そこから海はまだ1kmあった。この頃になると足の裏が痛くて、とても歩く気が起こらなかった。心折れて反対方向のバスに乗った。
 16時半、播州赤穂駅。赤穂の塩を使ったラーメン屋があった。でも、赤穂の塩だから特別うまくなるとかじゃないよな?。
 観光案内所に行った。明日のレンタサイクルの時間と、ダメ元で赤穂鉄道の赤穂駅跡を聞いた。すると赤穂鉄道に関する貴重な資料をコピーしていただいた。これは望外の喜びだった。
 17時、東横インにチェックイン。ここでも地域共通クーポン1000円をくれた。例の如く飲食店マップを入手し、フロントでお勧めの店を聞いた。海鮮をリクエストすると居酒屋ばかり紹介された。しょうがないなあ。
 一番近くの葵に行った。寿司屋みたいにカウンターにコールドケース。客はいなかったが、2階に団体がいるようだった。大将がバイトに偉そうな口を聞いていて、イヤな気分になった。バイトが来て飲み物を聞いたので、烏龍茶を頼んだ。350ml缶がそのまま出てきてビビった。その後、壁のメニュー見て考えてたが、いつまで経ってもオーダーを取りに来ない。バイト3人もいるのにヒマそうにしてる。「もう出よう」と決めたところで、大将に「何でも行ってくださいね」と言われて「別のとこ行きます」と答えた。会計は200円だった。
 さっきのラーメンにしようかと思ったが、イヤな思い出は払拭しなければいけないと思い直した。杏に入った。さっきとはうって代わってとてもきれいな和風の店。長い白木のカウンター。海鮮丼あるやん。これこれ。特上海鮮丼を頼んだ。ご飯少な目刺身いっぱい。めっさうまかった。いろんな海鮮丼食べたけど、これは本当にうまかった。ここは何を食べてもうまいだろうなと、若大将に旬の物を聞くと、松茸のどびん蒸しと言われたので頼んでみた。やっぱりうまいな。丹波篠山の土産物屋の松茸ご飯はほとんど醤油飯だったが、これはちゃんと大きいのが入っていた。若大将といろいろ話した。会話は噛み合ったわけではないけど、ご機嫌だった。当たりの店を見つけたのは本当に久しぶり。
 19時、再び東横イン。期待してなくても予想外の何かが必ずあるもんだな。明日はまたもや自転車漕ぎ。山越えらしいので厳しい戦いになるだろう。