びーの独り言

どこいくの?どっか。

2019/03/03(日)「入院241」

 起きたら4時だった。昨日書けなかったブログの続きを書いていた。外出で疲れたというよりむしろ機嫌がよかった。遭いたくなかったKさんがやってきたが、話をちゃんと聞いく余裕があった。訳がわからないけど、この人は元気で明るくていいよなあと思った。
 布団を買うためにニトリの通販を利用しようとしたら、お届け日は3月の下旬だった。ヤバい。金曜日の試験外泊に間に合わない。せめて布団だけはなんとかしないと。ニトリは諦め、アマゾンで調達しようとした。アマゾンにはいくつかのセットがあった。布団のレビューは厳しくてダメ出しが多かった。睡眠への関心は高いんだな。ダメ出しの中でもダニ布団というのはインパクトがあった。そんなもん売るなよ!結局そこそこ値段のする東京西川を選んだ。しかし、アマゾンのお届け日はどうしても火曜日だった。火曜日はダスキンが掃除する予定だったが、受け取りのために一日中家で待つのはイヤだった。会社に届けてもらう、Nクンに頼む、病院に届けてもらい家に送る、試験外泊1日目の金曜日に受けるなど考えたが、結局自分で受けとるのが確実という結論に達した。布団の手配だけでとうに正午を回っていた。
 鼻が疲れ果てていて自然に寝た。15時半頃に起きると、アレルギー性鼻炎でとんでもなく後ろ向きな気分になっていた。またしても底無しの不安に襲われた。どこまでも墜ちていく感覚。世界には私一人しかいない。すべてが敵だ。あらうる困難が降りかかってきた。不安で不安でたまらなかった。助けてくれ。誰かに頼りたいと心の底から思った。でも、自分のことは自分だけでもなんとかしなければいけない。それが最低限だ。こんなんで甘えるんじゃない。乗り越えるんだ。なぜ?どうして?身体は良くなってるはずなのに、心だけジェットコースターなのか?退院後の世界を心底恐れているのか?とにかくだ。こういうときの対処法はいくつか知っている。まずは目の前の所作に集中して確実にこなそう。なんとかローソンに夕食を買いに行った。身体と精神が完全に分離していた。まるで自分の身体でないみたいだった。レジのお姉さんの話しかけられたなんでもない一言でずいぶん現世に引き戻された。
 夕食を食べようとしたら遭いたくなかったKさんがいた。こっちから話しかけた。しゃべらないと身がもちそうになかった。Kさんは私のことをいつも探してしゃべろうと言っていた。今ならKさんの気持ちがよくわかるような気がした。Kさんはリハビリをしていた。それは身体を整えるというより精神の安定のためではないかと思った。この人は立ちなおり方を知っている。Kさんは実は常識的で自制が効いている人だった。私よりも全然凄いと思った。以前の支離滅裂さは抗がん剤の影響で訳がわからなくなっていたらしい。一時的なアレで人全体を判断してはいけないなと思った。自分から関係を壊すなんてしちゃいけないわ。私自身にすらこの先何があるかわからないんだから。2時間話していた。お互いをお互いが求めていた。私も身体を動かそう。
 廊下でOさんと遭遇して話し込んだ。Tさんから電話があった。とにかくしゃべっていた。しゃべっていることで悪い感情は頭から追い出された。絶望的に思えた明日の外出がなんとかうまくいくように思えてきた。そして早くアレルギー性鼻炎が治って欲しい。そこさえ治れば私の心に現れる最悪の悪夢は消え去るのに。