びーの独り言

どこいくの?どっか。

2019/03/02(土)「外出」

 今日は試験外泊に向けての外出初日だった。起きたのは4時前だった。昨日は準備だけで疲れ果てた。体力面はもちろん精神面もパワーがかなり落ちている。少しでも無理をすると、簡単に熱が出る。今はアレルギー性鼻炎まで加わり、頭が回らない。こんなんで外出に耐えうるのか?これからしばらくハードなスケジュールが続く。代わってくれる人がいないので、倒れるわけにはいかない。100点はいらないから、まずは今日を乗り切りたい。
 いつもより1時間早い6時過ぎに血糖値測定からのインスリン注射をした。早く荷物をまとめたかった。必需品はビジネスバッグへ、家へ持って帰る物は百均のエコバッグへ、病院に置いてく物は鍵付きのロッカーへ。今回スーツケースとパソコンは置いて行った。8時半前には概ね片付いた。
 10時前にTさんから電話があった。ロッカーの鍵をナースステーションに預け、入退院センター入口に行くと、ミニバンに乗ったTさんが待っていた。Tさんはずっと「送って行ってやるで」と言ってくれていた。理由を聞くと「だってそうしてもらったら嬉しいやろ?俺もそうしてもらってたから」と言った。なんていい人なんだ。車だと、感染の恐れもないし、荷物も余裕で運べるし、社宅までも一瞬だった。
 社宅は12月以来だった。2階への階段を上るのがきつかった。なかなか回らなかった鍵はまだ直ってなかった。Tさんと部屋に入り、まず窓を開けて換気した。Tさんに言わせれば、この澱んだ空気が何より身体に悪いらしい。Tさんは家に関して深い造詣があった。エアコンのコンセントと壁の穴とベランダの室外機置場を確認すると、ベランダに蛇口があり洗濯機が置けることがわかった。洗濯機は風呂の奥の小さなベランダに置くものだと思い込んでいたので、新しい発見だった。Tさんが「この部屋猫買ってたな」と言った。収納の木枠の下の方に引っ掻き傷が入っていた。窓を開けっ放しにしたまま家の鍵を閉めて、ミニバンへ戻った。
 ベッドと布団を買うためニトリに行った。今使っている布団は20年前に買ったもので、菌やカビがダメな私にはNGだった。実はニトリに行くのは初めてだった。ホームセンターのようなものと思っていたら、おしゃれな家具屋さんだった。Kさんから安いセットがあると聞かされていた。事前に調べてみると2万円の3点セットが良さそうだった。実物を見て気に入ったが、持って帰るにはベッドが20kgもあり、今の私にはとても運べなかった。改めてネットで買って部屋まで運んでもらうことにした。ニトリにはとても安い洗濯機や電子レンジもあった。もうこれでいいんじゃないかと思った。
 次にエアコンを買うために上新電機に行った。Tさんによれば、社宅に3年しか住まないなら安いエアコンで十分とのことだった。上新電機には3万円台のエアコンがあるということだったが、実際はどれも高かった。
 Tさんとは昼飯でびっくりドンキーに行く約束をしていた。びっくりドンキーは加島にあるようだった。加島に向かうと、思いがけずヤマダ電機があったので寄り道した。アイリスオオヤマの安いエアコンがあって興味深かったが、空気清浄や除菌がなかったので見送った。ワンランク上のシャープのエアコンが機能とコスパを満たしており、Tさんの家もシャープだったのでそれにしておいた。「このエアコンを見る度にTさんと買いに来たことを思い出しますわ」と言ったら、「まるでワシが死んでるみたいやないか」と笑われた。また暖房補助としてカーボンヒーターも買った。これもTさんの推薦だった。エアコンだけじゃ寒いらしい。
 14時前にびっくりドンキーに到着した。めちゃくちゃ楽しみにしていた。先生からは外食の許可はもらってなかったが、Tさんと外食できるのが嬉しくて仕方なかった。トイレで血糖値を測定してインスリンを打った。非定常作業はちょっと面倒だった。オーダーはいつものパインバーグディッシュとミスサラダ。うますぎてヤバかった。残すくらい腹一杯になるはずだったが、ペロリと平らげた。ステロイドの影響だと思われた。
 社宅近くのセブンイレブンでコーヒーを買って車で飲んだ。Tさんには車で待ってもらい、15時過ぎにNクンを呼び出した。久しぶりのNクンの顔にはとまどいの色が見られた。私に対する何かというより、仕事やプライベートで何かを抱えてるように見えた。Nクンには部屋のじゅうたんと布団を片付けて押し入れに入れてもらった。最初床掃除も頼んでいたが、ダスキンが捕まったのでキャンセルした。
 Tさんに病院まで送ってもらった。ついでに小野原のスーパーKOHYOに行った。Tさんは何回かここのテリヤキバーガーを買ってきてくれた。KOHYOはおしゃれな高級スーパーだった。元々魚屋だったらしく、刺身がめちゃくちゃうまそうだった。しかし、生魚厳禁の私にはただの目の毒でしかなかった。黒豚餃子と天津飯、いつものテリヤキハンバーガーを買った。
 17時半病院に戻った。Tさんと楽しく過ごせたので、体調面にはまったく問題がなさそうだった。夕食も美味しくいただいた。カロリーオーバーだけど、気にしない気にしない。
 22時洗面所でブログを打とうとしたら、Iさんと遭遇した。こないだIさんは予定していた治療が延期になりすごく落ち込んでいた。Iさんとじっくり話したかった。途中からIさんがとても頭のいい人だと気づいた。そして死んでしまうかもしれないという恐怖と戦っていることを知った。ふとTさんの底無しに見える優しさの意味がわかったような気がした。実はTさんも大きな不安を抱えていて、私と話すことで心の中から恐怖を追い出そうとしてるのではないか?周りに迷惑をかけてはいけないという気持ちが強ければ強いほど、その反動で暗い気分は底無しになる。暗い気分から脱出するにはしゃべって忘れるしかない。Nさんのように周りに迷惑をかけないように明るく振舞いたい。