- 作者: 東野圭吾
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2017/05/11
- メディア: 文庫
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東野圭吾の3冊目。入院用の積読の上から。名前は聞いたことはなかった。
死刑の是非について考えている。法律は人が人を殺すことを禁じているが、国は死刑を実行し、国は人が構成しているという矛盾。殺人被害者遺族は犯人に強く死刑を望むが、犯人がいつか人間は死ぬものとして死刑を受け入れてしまい、犯人の反省を引き出せない。無期懲役では犯人の反省に関わらず時間が経つだけで罪が許される。真相を明らかにし罪を償うとはどういうことか?
導入部の伏線がなければ、途中まで普通に淡々と進み、どの辺がミステリーなのかわからなかった。結局また現実離れしたストーリー。人が死ぬ話は基本的に好かん。大体のパターンとして、面識のなさそうな登場人物同士が実は昔知り合いで、口封じのために殺人が連鎖的に起こる、という展開が多すぎる。「カッコウの卵は誰のもの」よりは面白かった。