びーの独り言

どこいくの?どっか。

2016/05/13(金)「血液」

 今日は順天堂大学浦安病院での血液検査の日だった。4か月ぶりだった。自覚症状はなかったが、赤血球の数字的にそろそろ何か言われるだろうと思っていた。赤血球が8をきるとヤバいらしく。結果は7.4。一気に下がったらしい。「変わりはありませんか?」といつもの質問をされた。「ないですね」と言わなきゃ隙を与えると思いつつ、軽い気分で「階段が上がれなくなってます」と言ってしまった。すると強い口調で「それです」と言いきられた。先生はパソコン上のカルテを書き換えようとした。ちらっと見えたのは前回に言った「電車の中で寝てしまう」だった。
 予想通り次回精密検査を言われた。メインは骨髄検査だった(5年ぶり4回目)。また次回検査で赤血球の数字が7前半だったら輸血もすると言われた。まず増血剤と聞いていたから、いきなり輸血というのにとまどった。数字によってとは言いながら、ベッドを予約され輸血前提にしか見えなかった。輸血の前には心臓が耐えれるかどうかMRIとレントゲンを取ると言う。また別の日には脾臓の肥大を調べるためにCTも。まさに検査漬け。いくらかかるんだ?日本の医療の問題点を見たような気がした。早い方がいいだろうということで来月になった。「いつがいいですか?」と聞かれたので、一番遅い金曜日にした。そこまでの時間しか遊ぶことができないのか?本当にGWの旅行が最後になるのか?話を聞いてる最中はテンション低く「はい、はい、」と頷くしかなかった。完全にまな板の上の鯉だった。
 「仕事はぎりぎりまで東京でやりたいが、手術は大阪で受けたい。会社にも伝えたが、医者にちゃんと聞けと言われた。大阪に行くタイミングはどこでしょう?」と聞くと「骨髄移植は手術ではない(略)。ここでは骨髄移植できないので虎ノ門か大阪の病院で見てもらうしかない」というようなことを言われた。前々からこの先生とは意志疎通がうまくいってない。訴訟のリスクを避けるためだろうけど、いつも回りくどくていてわかりにくい。結局いつ大阪にという疑問はここで骨髄移植するわけではないから判断できないということか。でも、赤血球の数字が低いから輸血はするという。東京に引き留めて置く理由は、金の臭いしか感じなかった。
 「この病気は予後の方がたいへんです。ずっと病院に通わなければいけません。何十%の確率で亡くなります」。予後なんてまったく考えてなかった。骨髄移植して死ぬ未来しか見ていなかった。苦しくなったら緩和ケアしつつそのまま死ぬか、練炭硫化水素か楽な方法でセルフポアか。尊厳死の議論があるけど、あれってものすごい切実だと思う。いたずらに生きても金ばかりかかって、看病だのなんだの周りに大迷惑をかけるだけなんだよなあ。身体が苦しくて、働けなくて、周りに迷惑をかけるだけの存在なんて、私にはありえない。でも、いざその段階になれば、なりゆきまかせになるんだと思うけど。
 大学友人Sにメールして急遽飲むことにした。石神井公園「和民」。会計の後で外に出ると、生中2杯しか飲んでないのに急にふらふらしだした。立ち止まって少し休んでから歩くとまたふらふらに。どうやら歩くとダメらしかった。こんなことは初めて。もしかするとこれこそが病気の影響かもしれない。もう飲むのも無理なのか?タクシーに乗ってそのままSの部屋へ。