- 作者: 寺山修司
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2004/06/25
- メディア: 文庫
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寺山氏は演劇や執筆など幅広く活動した人みたいだが、何をした人か全然わからなかった。当時の時代を引っ張る人だったのだろうか?1967年32歳のときの作品。
ニヒルで皮肉屋。かっこつけててるが、繊細で弱い。空想を飛ばしまくり。まるでジョン・レノン。でも、まとまりがなく何を言いたいのかわからないとこも。それが逆に想像力をかき立てられる。当時サブカル界で斬新な発想だったのかもしれないが、現代で言う厨二病みたいになってる。でも、こっちの方がよっぽど現実感はあるな。
競馬と性と自殺の話。サラリーマンは生涯年収が計算できるから先が見えてイヤとか、コツコツと金をためてたまには思いっきり贅沢するとか、できるだけいい女を捕まえるべくチャレンジすべきだとか、自殺する理由がないのに自殺するのがかっこいいとか。没個性が大嫌い。他人に影響されるのではなく自分を表現し続ける。
あとをひく部分もあるが、読み返したところでこれ以上の気づきもないだろう。あっそって感じかな。