- 作者: 池井戸潤
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2013/06/07
- メディア: 文庫
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池井戸氏の18冊目。海外出張用。
池井戸氏と言えば、銀行ミステリーのイメージだったが、この作品では銀行が出てこなかった。その代わり政治が出てきた。後書きによれば、「空飛ぶタイヤ」と「鉄の骨」と同時期に書かれたらしい。なるほど、幅を広げようとしていた時期なのかも。しかも、この作品はコメディだった。池井戸氏の作品には暗くてジメジメした内容が多いが、その割りには文章が淡々としている。そういう文章の軽さは実はコメディ向きなのかもしれない。ストーリーやキャラ設定の中途半端さはあったが、それを許せるくらいのノリがあった。銀行にこだわらなくてもうまいんだよな。