びーの独り言

どこいくの?どっか。

オレたちバブル入行組

オレたちバブル入行組 (文春文庫)

オレたちバブル入行組 (文春文庫)

 池井戸氏の5冊目。池井戸氏は銀行出身なので、銀行を舞台にした作品が多い。最初にこのシリーズを見つけたときは、題名から面白くなさそうだなと思った。銀行内のドロドロした話なんて、所詮金貸しは何も生み出さないだろ?すると題名を変えてドラマ化された。「半沢直樹」、この題名の方がマシだと思ったが、まだ何のドラマかわからないじゃないか?しかし「半沢直樹」は驚異的な視聴率を記録し、日本中にブームを巻き起こした。「倍返し」は流行語大賞にも選ばれた。ドラマの内容は知らないが、ここまで話題になったら読まざるえないだろう。
 上司から融資案件の稟議書を作成するように指示された半沢が、融資先が倒産した責任を上司になすりつけられ、その復讐を果たすストーリー。銀行のミステリーは新しい分野なのかもしれない。でも、正義を貫くのはいいが、相手がでかすぎだろ?社内に支持者がいないと無理だわ。今までの他の作品と比べると、表現やストーリーに未熟な部分が感じられる。2004年だからか?
 旅行前半の2日で読んだ。旅行より面白いと思ったり。ドラマで出てきた「倍返し」「10倍返し」や最後の土下座シーンも出てくる。でも、大和田常務は出てこなかった。もしかすると、ドラマはかなりアレンジされてるのかなあ?