びーの独り言

どこいくの?どっか。

銀翼のイカロス

銀翼のイカロス (文春文庫)

銀翼のイカロス (文春文庫)

 ドラマ半沢直樹が日本中で話題になってたとき、週刊ダイヤモンドに連載していたのが半沢直樹シリーズ第4作の本作だった。私は池井戸作品が大好きだが、その中でもこの作品が文庫化されるのをずっと心待ちしていた。同期Tによれば、政治が絡んだストーリーらしく、池井戸氏が新しい分野をどのように描いてるのかも楽しみだった。
 半沢の所属する銀行が政権交代で与党となった政党から帝国航空の債権放棄を迫られ、それに立ち向かうというストーリー。どこまでがリアルなのかさっぱりわからなかったが、娯楽作品としては今までと同じく充分に楽しかった。つまり続きが気になってすぐに読みたくなる。
 半沢は相変わらず正義を貫き通す。「正義を貫かなければそれは自分ではない」という台詞にグッと来た。滋賀時代まさにそんな感じだったなあ。「後は流れだ。なるようにしかならない」、まさにその通りだよなあ。私は貫いていた方だと思うが、もっと貫いてたらよかったなんて思う。すべてはもう過ぎたことだけどね。