びーの独り言

どこいくの?どっか。

2013/01/04(金)年休「旅行8」

 朝は適当だった。起きたのは7時くらいだったか。留萌線はあっけなく終日運休だった。これで行こうと思ってた増毛への道は途絶えた。その代替として考えていた札幌方面も運転を見合せていた。どこにもいけなかった。旅程には充分な余裕があったのに、先の決まらない不安がたまらなかった。
 旭川駅に着くと札幌方面の電車は12時まで止まっていることがわかった。朝飯代わりに駅弁「蝦夷海鮮鮨」を食べた。ウニ、イクラカニの競演、やはり北海道で食べるとレベルの違うおいしさだった。暇なのでうろうろしていると、待合室のはしっこにラーメンを見つけた。もしやと思い食べてみると、ここもちょっと違った。前に駅で急いで食べたときと味が似ていたかも。同じ業者かな?
 駅の椅子で待ち続けるのは辛いので「旭川西武」に行った。地下の喫茶コーナーに入った。柔らかい背もたれのあるソファーがとても気持ちよく感じられた。注文したココアもとても甘くおいしく感じられた。1時間くらい粘って再び駅へ。
 12時だった復旧予定は14時に延びていたorz。一番大丈夫だと思った旭川札幌間が止まっている現実。どこに行ってもどうなるかはわからないのではないか?このままいつ動くかわからないのを待ち続けて、泊まるだけのために札幌に行っても面白くないだろう。それなら富良野線は動いているので、昨日諦めた美馬牛にもう一度チャレンジすればいいのではないか?意を決して宿を予約した。これで覚悟が決まり、とりあえず落ち着いた。
 1338発の富良野行きの車窓は「北の国から」だった。あらゆるものにこんもりと雪が積もっていた。こんなとこに家を立てようと思ったこと自体が余程の事情があったのだろう。とても住み心地がいいとは思えない。まるで制限のあるゲームをして楽しんでるようだ。
 美馬牛駅は無人駅だった。チェックインの16時まで1時間半時間を潰す必要があったので、自然と待合室に缶詰めとなった。待合室には暖房がなかった。最初は平気だったが、寒さがボディーブローのように効いてきて、最後はブルブル震えていた。いまさらながら防寒着を着るべきだった。線路では保線員さんたちが除雪していた。とても地味な作業で大変そうだった。北海道は除雪だけでもハンデだと思う。
 とほ宿「おかせんり」は駅から徒歩5分だった。しかし、その5分を甘く見ていた。ものすごい寒かった。特に手袋をしているのに指先はシャレになっていなかった。早く宿に入りたくて仕方がなかった。「おかせんり」のオーナーさんはとてもフランクで安心した。チェックインを済ませ、真っ先に風呂に入った。芯まで冷えた身体にお湯の暖かさが沁みこむようだった。夕食は6時半から。連泊のおじさんが一人いた。オーナーの奥さんもフランクな感じだった。「旭川西武」の話題になって何が幸いするかわからないなあと思った。そのあとはオーナーさんがワインを持ってきてみんなでだべった。選挙、中国およびアジアなどのインテリ系の話をした。22時前に別のおじさん夫妻がやってきた。こっからは、過去に泊まった宿の話になった。とほ宿には昔から旅行してる人が多い。逆に若い人をあまり見たことがない。またオーナーさんの郵便局巡りの話になった。100円貯金のことは知っていたけど、あまりに壮大で私は手を出す気が起こらなかったが、オーナーさんは沖縄を制覇してるらしい。離島を回る話などはすごいとしか言いようがなかった。また「水曜どうでしょう」がどれだけ面白いかという話になった。どうやら北海道を愛するのであれば、必須の知識らしい。話ははずみまくり、2430におじさんの奥さんが「もうそろそろ」と言うまで続いた。めちゃくちゃ楽しかったんですが?同じ趣味の人って楽しいよなあ。