びーの独り言

どこいくの?どっか。

2012/05/04(金)祝「旅行6」

 今日からは近鉄の乗り潰し。昨年GWも乗り潰したが、昨年の「スルッと関西」範囲外にかなり未乗区間を残していた。週末の3日間4000円で乗り放題。
 名古屋―四日市湯の山温泉四日市―西日野―日永―内部―四日市―伊勢若松―平田町―伊勢若松―松阪―賢島―伊勢市―宇治山田―松坂。
 ネカフェではほとんど眠れず、おかげでものすごく眠かった。最初のチャレンジは湯の山温泉だった。かつては特急の終点だった。子供の頃からどんなところか気になっていた。湯の山温泉というくらいだから、山を上がっていくとか温泉街を期待したが、平地の普通の駅で拍子抜けだった。
 内部・八王子線に行ったらマッチ箱のような電車が目に飛び込んできた。日本では稀少なナローゲージ。いつも内部・八王子線の路線図を見るたびに、短かすぎるので需要あるのかなと思っていたが、GWにもかかわらず学生がたくさんいた。地域に愛されている路線のようだった。
 伊勢若松から平田町を結んでいる鈴鹿線には何も期待しなかったとおり何もなかった。眠くてたまらんかった。
 賢島は近鉄特急の終着駅として有名だ。行きは不覚にも眠ってしまった。駅前はあご湾を巡る遊覧船乗り場となっていたが、全然興味がわかなかった。マリンランドという水族館があったが、これもスルーした。海鮮を食べようとしたら見事なまでに店がなかった。漁協がわざとやってるにちがいないと思った。仕方がないので駅併設のレストランで名物「手こねすし」を食べた。鉄火丼が鰹になったもので、おいしかったけど、これを名物と呼ぶのはちょっと。
 やりたいことが特になく、松阪で焼き肉を食べるにはまだ早かった。伊勢か鳥羽のどっちかで考えて、伊勢神宮に行くことにした。伊勢市には高校3年のときのクラブで来たことがある。印象に残っていた駅前の百貨店は潰れていて駅前の景観を台無しにしていた。伊勢神宮は外宮と内宮に分かれていた。内宮は少し離れた場所にあるので、まずは外宮に行った。伊勢神宮神道の総元締めだから、結構すごい建物などがあるのではと期待してたのだが、ふーんという感じだった。実は私は神仏関連が苦手である。宗教を客観的に見るのは好きだが、自分以外に興味はない。外宮があまりに無感動だったので内宮に行くのは止めた。代わりに隣の宇治山田駅へ行った。宇治山田駅は内宮に近く伊勢の玄関口である。浅草と並ぶターミナルらしい。伊勢市は元々は宇治山田市を名乗っていた。内宮と外宮の地名が宇治と山田でこれを足したらしい。
 松阪で降りて焼き肉「一升びん」に行った。何年か前は本店に行ったが、駅からかなり遠かった。今回は駅から一番近い支店にした。別に何も期待してなかった。焼き肉なんて山形で食べたおいしさに勝てるわけはないと思っていた。年季の入った天井の低い木造の店に入ったのは4時半。ロースターではなく七輪、服に臭いがつくと思った。カウンターで何を注文するか迷っていると隣の作業服姿のおじさんに声をかけられた。「塩タンとホルモン込がええで」、肉を食いに来てるのだが、と思いつつも別段肉にも期待してなかったから、その2つを頼んだ。おじさんの隣には奥さんもいた。おじさんは感じのいいとても面白い人だった。「俺はここに30年通っている。あのばあさんがこの店の先代だ。」、なんとこっちの方が本家なのか。「そのビール飲み終わったら次は梅割りにし。梅割りは肉によう合うねん。ちょっときついけどな。」「今日GWで泊まるとこ決まってないから倒れるわけにはいかないんですよ」「じゃあ俺が紹介してやる」ということで知り合いのつてで宿を取ってもらった。そして遠慮なく梅割りをいただいた。梅割りはソーダ割りとかのたぐいかと思ったら一升瓶に入っていた。すごく飲み口がよく爽やかで強い酒だとは思えなかった。「あんた六角さんに似てるな、それか竹山か。」その後は六角さんと呼ばれた。19時半に二軒目のバーに連れていかれると、新しく年輩のご夫婦が加わった。すげー楽しかった。よそよそしさを全く感じさせず、みんな本当に仲がいいという感じだった。「7/14に祭りがあるから来いよ」と言われた。どんなんか見たくなった。今まで何回も旅行先で盛り上がったけど、関西圏で盛り上がったのは初めて。やっぱノリがいいなあ。特にあのおじさんとは初めて会ったような気がしなかった。
 タクシーに15分くらい乗ったところにホテルはあった。今までで一番安かっただけあり、今までで一番年季が入っていた。トイレとバスが共同。部屋はオートロックではなく、ドアノブのポッチを押すタイプ。部屋は強烈なタバコ臭。でも、布団に横になれるだけで酔っぱらいには十分だった。