- 作者: 宇都宮浄人
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2003/09/01
- メディア: 新書
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ジュンク堂の入り口に「いつまでもデブと思うなよ」と一緒に並んでいた。鉄道本なのでなんとなく買った。
路面電車の有用性について論じている。過去の論文を集めているので、真面目で淡々としている。2003年の本だからそんなに新しくはない。「富山から拡がる交通革命」とよく似た内容である。
路面電車は市街地へのアクセスとして利用されてきたが、自動車が普及したことにより次々と廃止されてしまった。しかし、ヨーロッパやアメリカでは路面電車の良さが見直され、近年路面電車が復活している。
路面電車は自動車と比較して、誰でも利用できて、排気ガスを出さず、事故率が低く、駐車スペースも必要としない。しかし、路面電車の経営はどこも苦しい。これは自動車のコスト負担が小さすぎるためである。いずれの国も自動車に税金をかけ、そのお金を路面電車の経営に投入するようにしている。
3日で読んだ。路面電車を知らなくても、十分に楽しめる。路面電車に興味のある人にお薦めです。