- 作者: 外山滋比古
- 出版社/メーカー: 中経出版
- 発売日: 2008/03/26
- メディア: 文庫
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外山先生の第4段。まとめ買いした残り。あまり期待してなかった。
敬語や言葉遣いに関する本だった。外山先生は美しい日本語を使うことで有名。この本では若者の言葉の乱れを批判をしていた。それが自慢が入っているとまでは言わないが、説教じみていて少し気に入らなかった。言葉は時代とともに意味が変わっていくものであり、若者がトリガーを引いたとしても時代がそうさせただけだと思う。大切なのは言葉を使いこなすことより相手に伝えることである。物事を伝えるのはほとんどが表情などのノンバーバルな部分であり、言葉の細かい使い方ができていないからと言ってそれだけでよくないとは言えない。
日本語が直接的に伝えるのはよしとせずに、間接的に伝えるという部分には納得。ただ、これを相手のことを思うから、としているが、そこは自分の責任逃れだけだと思う。上司なんて直接言えないことは間接的に言うもんだ。失敗イコール切腹だもんな。潔いのではなくごまかす文化なのだ。昔から口は災いの元とか沈黙は金なりという。日本に言葉なんているのか?
敬語を勉強したいならちゃんとした本を買った方がよい。外山先生の本、まだ2冊あるんだよなあ・・・。