びーの独り言

どこいくの?どっか。

2009/04/17(金)「展示」

 ビッグサイトの展示会ファインテックに逝った。職場の人はほとんどが逝ってた。私は逝くつもりはなかった。この展示会は前に逝ったことがあるし、本業でまとめたいことがあったから。けれど、Fさんが逝けと何度も言ってきた。こんなことで目をつけられるのもイヤだし、幅広く情報を仕入れることは良いことだから、逝くことにした。
 まあ、逝ったら逝ったで楽しめるものだ。これで仕事なんだからおいしい。滋賀絡みのブースを重点的に回った。わからないポスターがあれば、説明員を捕まえてレクチャーしてもらう。大体、説明員には若い人が狩り出されている。しかも、営業だから技術的な細かいことには疎い。それが返って素人の私には丁度いい。どこの人に聞いても、不況の影響で作るものがないと嘆いていた。うちだけじゃないんだな。むしろうちなんかは設備的に恵まれてる方じゃないか。
 昔のファインテックにはFPDがたくさんあったのだが、ほとんど出展がなかった。話題が3D液晶だけ。コンセプトは好きなのだが、現物は全然ダメ。職場でも「3Dに見えない3D」って揶揄されてた。原理的に無理があるような。立体眼鏡を使ったらいいんじゃないか。今でも花博で見た3Dが凄く印象に残っている。他には有機ELがちらほら。今更興味は湧かなかった。どうせ信頼性が解決できないんだろうなあ。
 職場に戻って、Aさんを誘ってTさんと飲みに逝った。今の仕事は「プロジェクトX」の状態で、自分でテーマを探しなさい、みたいな。そんとき真っ先に思い浮かんだのがAさんだった。Aさんはいろいろ提案しては自分でテーマを立ち上げていた。山師とか言われることもあるが、それは仕方ないことだ。上のイメージと下のイメージを合致させるためには、どこかで大風呂敷が必要なのだ。そこはこないだのFさんも匂わせてた。ただ、AさんとFさんの違うのは、Aさんは人を大切にし、Fさんは踏み台にしそう、ということだ。大体、踏み台にできる人が出世していく。そういう人は全てわかった上で人を踏んでいく。本音で語るのは危険。その点、Aさんは大丈夫そうに見えた。
 熱い飲み会になった。研究所でこんなに深い話をしたことはない。Tさんに「滋賀に逝ってよかったんだよ。逝かなかったら絶対後悔してたって」、確かに恋愛とかでそんなことを思うことがあったけど、滋賀に適用することは思いつかなかった。自分ですら自分の気持ちがわかってないことにショックだった。「自分のやりたいことをやればいい/人が欲しいものを作る」の話では、「自分のやりたいことだって、誰かの受け売りかもしれませんよ」って身も蓋もないことを言っちゃった。あとの放言は、「理屈なんてみんな考えることは同じだから、あとはどれだけ早くやるだけですよ。あとは理屈を越えたところでやることですね。現物さえ作れば、理由は後からついてくるんですから」「どんな状況になったって今が一番幸せだと思ってますよ。他の誰かの方が幸せに見えるのは何かがおかしい。その上で今の自分を越えていこうとする向上心がないとダメだと思います。」