びーの独り言

どこいくの?どっか。

甲子園への遺言

甲子園への遺言 伝説の打撃コーチ 高畠導宏の生涯 (講談社文庫)

甲子園への遺言 伝説の打撃コーチ 高畠導宏の生涯 (講談社文庫)

 偶然に店頭で見つけた。野球ネタは好きなのだ。
 伝説の打撃コーチ高畠氏について書かれている。高畠氏は数々の名選手を生み出した。1年1年が勝負の厳しいプロの世界で30年近くコーチとして活躍した。心理学を勉強しているうちに教育に目覚め、50代でコーチを辞し、高校教師になった。甲子園を目指そうとしたとき、病に倒れ帰らぬ人になった。誰からも尊敬され愛された。内容はとても深い。野村監督の本をレベルアップしたような内容。「才能とは逃げ出さないこと。」「苦手は治らない、長所を伸ばせ。長所を伸ばせば苦手をカバーできる。」「いろいろいじるより一つだけ直せ。」「種をまけ。」「チャンスは待ってても来ない。」等等。1年1年が勝負だからこそ、真剣に考えてたどり着いた境地。
 自分に当てはめて考えると、なんて私は怠惰なのかということを思い知らされる。これはかなり当たりだ。野球がここまで深いとは。それから人との出会いがいかに重要か。あまりに深くて、何回も読みたくなる。「忘れないためには反復するしかない」と書かれている。