びーの独り言

どこいくの?どっか。

2008/08/30(土)「旅行⑨」

 札幌−東室蘭−室蘭−東室蘭長万部余市−小樽−札幌−青森。
 2周目w。東室蘭までの道程に問題はなかった。東室蘭と室蘭の距離、わずか7km。ここを乗れば北海道を完乗だ。今日は昨日何もなかったかのように電車が走っていた。この区間で特に書くことはない。あっという間に室蘭だ。思えば8年前にやすをと北海道に初上陸したのは室蘭だった。あのとき北海道を乗り潰すなんて考えもしなかった。乗り潰したからって何か意味があるわけでもない。所詮自己満足に過ぎない。でも、人って奴はそういう自分だけの小さな喜びのために生きてるんじゃないのだろうか。チャンスがあれば、チャレンジすべきである。チャレンジする権利を持っている。
 海線の長万部手前に小幌という駅がある。昨年、初めて通りかけたときには、その手前で大量の人が乗ってきた。みんな登山をするような重装備で砂の入った箱を抱えていた。そして、すぐに小幌で降りていった。ただ、この駅、トンネルに挟まれており、民家はおろか道もない。後にネットで調べると秘境駅ランク1番になるほど有名な駅だった。では、あの人たちはどこへ消えたのか?昨日、通りかかったときは全く誰も降りなかった。そして、今日、手前の礼文駅で20人くらいの老若男女が乗り込んできた。やはり小幌で降りていった。思わず私は聞いてみた。「この駅に何があるんですか?」、若い女性が答えた。「北大の遺跡があるんです。今日はその公開日なんです。」、一応疑問は氷解した。でも、これほど人を集めるとは何の遺跡なんだろうか。
 海線を過ぎ、山線に突入。ここは昨年通ってはいるが、夜中であり、車窓を楽しめなかった。私は基本的に昼間に乗り潰すことを目指している。夜に移動して何が楽しいか。だから、地下鉄なんて全く面白くもない。さて、山線は噂では車窓がずいぶん綺麗と聞いていた。ここは北海道に似合わず山間を縫うように走っていた。今は完全に海線に主役の座を奪われているが、元々は海線よりも早く完成した路線だ。駅舎などに微妙に歴史を感じさせる。あいにくの曇り空のためにニセコアンヌプリは雲がかかっており、神の山はお預けになった。
 余市で下車。帯広のおかみさんが、夏は積丹のウニが季節だ、と言ってたから食べたくなった。さすがに積丹まで行くのは遠かったので玄関口にしておいた。事前調べではそれでも評判の良い店があった。「かきざき水産」、2200円のウニ丼にイクラ100gをトッピング。最高。マジでヤバイ。どれくらいヤバイかというと後で腹を下したくらいビックリだった。続いて、ニッカウヰスキーを見学。入場無料。30分おきにガイドさんが案内してくれる。ここは昔の建物がそのまま残っててとてもいい雰囲気。また、資料的な価値も高い。最後には試飲をさせてもらえる。余市訪問は思いつきだったけど、隠れた名所であった。
 22時、札幌からこの旅行3度目になるはまなすで青森へ。もはや疲れているのか、そうでないのかよくわからなかった。ただ、疲れているにしても全力で遊んで疲れた分はむしろ誇らしげに思えた。