- 作者: A・J・ジェイコブズ,黒原敏行
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2005/08/03
- メディア: 文庫
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なぜか東雲のTさんが送ってきた。なんとなく私の窮状を案じて送ってきたような気がするのだが?ブリタニカ百科事典を読破した男の話か。Tさんが好きそうな本だな(爆)。
とても量が多い。決して一気に読めるわけではないのだが、いろんな意味でとても面白い。AからZまでの用語を適当に紹介して、それぞれをネタにしている。つまり、テツ&トモと同じだ。一個滑っても次で取り返せるw。それと平行するように、実生活でのストーリーが展開していく。高IQ集団に接触してみたり、クイズ・ミリオネアに出演してみたり。著者の年が非常に私と近く、しかもなんとなくマニアックな集中力があるあたりは妙な親近感を覚えたり。
トリビアから人生まで多岐にわたって楽しめる内容になっている。その企画自体が素晴らしい。誰もきっとやんないだろう。力技であり、ばかばかしいと思う。けれど、それを1年かけてやってしまうところに感動を覚える。そして、想定外のラストに驚く。世界中の知識を勉強すること。人類の歴史を学び、生きる意味を考える哲学であったり。そして著者は言う。「ただ愉しめ」と。とてつもなく深く、とてつもなく人類愛に満ち溢れている。真剣なのか冗談なのか?どちらも正解なのだろう。人生が素晴らしいと思える一冊だ!