びーの独り言

どこいくの?どっか。

2005/10/23(日)「菊花賞」

 職場の人と尼崎の人2人で菊花賞に逝って来た。みんな元宇都宮人。京都競馬場はちょうどお互いの中間点。私は京都競馬場には逝ったことがなかった。話は脱線するが、そもそも競馬だけではなくギャンブルはやらない。誘われたらやる程度。じゃあ麻雀はと言われるとアレは自己責任だから勝ち負けの納得はいきます。さて、話しを戻しまして、競馬場は府中、中山、福島、阪神に次いで5箇所目。サクラローレルマヤノトップガンあたりからずいぶんご無沙汰してた。そうね9年くらいかな?GIは初めてではないが、クラシックは初めて。しかも、ディープインパクトのクラシック3冠がかかっていた。
 休みだというのに7時15分三雲出発。京都で近鉄電車に乗り換え丹波橋京阪電車で淀。競馬場の中に入るとどこも構造は同じw。ただ、早く逝ったにもかかわらず椅子を確保できなかった。さすが注目のクラシックレース。仕方ないので、ゴール前に新聞を敷いて陣取った。天気は小雨混じり。風がピューピュー。寒い(#-_-)。周りの客層は若い人が多い。最近の競馬は若手に支えられているようだ。
 メインレースまではかなり時間があった。競馬新聞片手にひたすら予想。赤ペンで印をつける。当たった、外れた、だの一喜一憂。みんな思い思いに思い出を語る。はかなくて厳しい競走馬の世界。馬1頭に自分の人生を重ねているようである。その瞬間に一緒にいた人と味わった感動はずっと記憶に残る。馬好きな人たちは、ギャンブル以上の何かをそこに求めているのだろう。
 メインレースが近くなると周りは大観衆でいっぱいになった。入場者数13万人、菊花賞レコード。レースが始まる前からディープインパクトの楽勝だと言われていた。JRAはやたらと盛り上げようとしてたし、営業戦略的には絶対にディープインパクト単勝オッズが発表された。みんな一斉にどよめく。1.0倍。勝っても何も返ってこない。かつてこんな数字は記憶にない。菊花賞は3000mの長丁場。春から活躍していた馬と夏を越えて成長した馬とのぶつかりあい。競走馬にとってたった一度しか出走を許されないクラシックレース。本当に強い馬が勝つと言われている。私はこのレースが一番好きだ。
 レースがスタートした。ディープインパクトの鞍上は武豊ディープインパクトは中団からの競馬。正面スタンド前を通過したとき、馬がかかり気味だと誰かが言った。13万人が心配する中、2周目に突入。バックストレートでは新たな展開は見られず、最終コーナーへ。外側に馬を持ち出した武豊。ここで私は変なことを考えていた。もしディープインパクトの足が止まったら、武豊JRAに怒られるのだろうかと。そんな意地悪な妄想は数秒後には大歓声にあっさりと否定されていた。2回目の正面スタンド前をスピードを上げて猛烈な足で駆け抜ける一対の人馬。他の馬とはまるでレベルが違った。誰の目にも彼らの勝利は明らかだった。あっけないくらい強かったから、三冠馬誕生の瞬間もまたあっけなかった。
 確かに三冠馬が誕生したんだよな。長い競馬の歴史の中で6頭目三冠馬。その瞬間に立ちあったはずなんだけど、意外と冷静だった。武豊が表彰台の上に上がると、私が立っていた位置からもほんの小さく見えた。バックに三冠おめでとうの文字がプリントされた巨大な細長い風船。空にはリモコンで操作された飛行船、サイドにはやはり三冠おめでとうって文字。次のレースには武豊の騎乗はなかった。そして次のレースは5分遅れでスタートした。私はJRAの過剰なまでの演出に疑問を感じなくはなかったが、こうしてディープインパクト武豊による華麗なるショーは幕を閉じた。
 現地解散で駅へ向かうと、もの凄い人、人、人。13万人だから野球場の比ではない。また、競馬場周辺の道は特別に整備されているわけでもなく、やっとこさたどりついた駅の構内も同じだった。三冠馬誕生の歴史的瞬間に立ち会うのも楽じゃないね。
 第1レースから第12レースまでは、1000円ずつ3連複に張った。いつも深く考えてはずすパターンだが、今日は軽く検討。直感をたよりに未来を予想した。結果、8300円バックの3700円負け。まあ、ダメージは少ない方だろう。最後の5連敗が痛かった。ここで運を使い果たすと後々ヤバイことになりそうだし、これくらいで楽しめたなら充分です。
 帰ったら日本シリーズをやっていた。やっぱり私は野球の方が好きだなあと実感。我らが阪神タイガースは昨日に引き続いて0-10の大敗。先発安藤、対抗は渡辺俊介からして最初から捨てゲームだったんだろう。予想通り渡辺俊介に完封を許す。1イニング3ホームランを浴びたり、江草の1人の打者に対する3暴投による1点献上、今江の日本シリーズ新となる8打席連続安打。阪神に全くいいとこなし。やられっぱなし。次から甲子園に帰るので、最多勝下柳に期待したい。けどこのままだと、井川で負けて渡辺俊介にやられて終わりっぽい。