ここの職場では、朝礼で3分間フリートークをしなければいけなかった。今日は私の番だった。
前々から何を話そうかと楽しみにしていたのだが、他の人のを聞いてると、奥さんや子供の話ばかりだった。独り身の私の場合は自分の話になるが、それだと自慢ぽくなったり、自分を切り売りすることになる。一番話したかったのは、骨髄移植したことなんだけど、そういう目で見られるのもなあと思った。
私自身は隠し事はなくて何でもかんでもネタにするけど、配慮が足りないので、聞き手に不快な思いをさせたり、傷つけたりすることもあった。だから、本意ではないが、大人に徹して、当たり障りのないネタながら、笑いを取りに行くという、お前しゃべりのプロかよという作戦にした。
昨晩、練習しようと思い、寝てしまった。通勤の車中であれこれ考えた。信号を見落としそうで危なかった。会社に着いてから、ようやく何を話すか決めた。
いざ舞台に立ってみると、自然と言葉が湧いてきた。これはいい傾向だった。あとは一気だった。きっちり笑いも回収できた。なかなかいい出来だった。
また1か月後に回ってくる。人前でうまく話せる訓練として、その人となりを知るのに、こういう場はうまい仕組みだと思う。
