TさんとMはいなかったが、私の怒りのテンションは下がらなかった。血圧が上がって頭が締め付けられていた。むしろ怒ってるのが本当は当たり前ではないか？明らかに怒りが仕事のモチベーションになっていた。
やりたい実験があって無理矢理時間を捻出したら、こんなときに限ってあちこちから問い合わせがあったり。特に派遣の女性が仕事の指示を求めてきたのにはまいった。私はこの人の面倒は見てない。聞けば時間があると言う。この職場の派遣さんの扱い方は異常だ。やることがないときはすべて自習になる。前の女性はいつも小部屋で寝てて、しかも公認だった。
Mがキレてきた日、派遣さん2人もすぐ側にいた。Tさんは｢とにかく派遣さんの前で争うのは止めて欲しい。派遣さんを守りたい。｣と言った。正直もめてる姿を隠しても隠し切れないし、いい年した大人なんだからわかるだろ？派遣さんのことを守りたいなら、京葉線が遅れる度に遅刻してくるなよ。使ったものを出しっぱなしにするなよ。なによりちゃんと仕事の指示を出せよ。自分の都合のいい正義を振りかざすな。俺の目から見たら、派遣さんの方がよっぽどちゃんとしてるぞ。
それにしてもこの派遣の女性は俺のこと怖くないのかな？それとも高度な判断で場をなごまさなきゃと思っているのかな？謙虚で明るくて根性がありとても印象がいい。だからって外面だけの人はたくさんいた。内で何を考えてるかはわからない。けど、どこかホッとしてる。嫌われてはなさそうだから。
