乗り鉄の朝は早い。大学友人Sの部屋を4時に出発して石神井公園0434の始発に乗った。
石神井公園―池袋―赤羽―宇都宮―黒磯―郡山―福島―仙台―小牛田―一ノ関―盛岡―八戸―青森。
北海道&東日本パスを使用。青森まで大学友人Sについていって、そのあとは未定だった。青森の宿が決まらず、カプセルホテル、サウナ、ネカフェの見当をつけていたが、運よく｢東横イン｣のキャンセルを拾うことができた。
道中はかなり寝ていた。最初はただの移動と思っていたのだが、普段と違う景色を見てるだけで心がリフレッシュするようだった。のんびりと電車に揺られるだけでもいいもんだ。
福島でうな重を、盛岡で久慈名物まめぶ汁を食べた。東北の駅弁は肉系か海産物系ばかりで、しかも近頃は東京駅でも手に入るのでまったく面白くない。駅に併設されている店に入った方が新鮮だしおいしい。
青森には2048に着いた。｢東横イン｣にチェックインして｢大もりや｣。長い時間をかけて青森まで来たのはSをこの店に連れてきたかったため。こんなことは滅多にあることではない。今日はいつもに増しておいしく感じられた。
寝台急行｢はまなす｣で北海道に行くSを見送った。どこか寂しげな夜のホーム、バッグを持った乗客たち。乗らなくても旅行気分に浸るには十分だった。今日のことはずっと思い出に残るだろう。だから旅は面白い。
