びーの独り言

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コーチング

コーチング―言葉と信念の魔術

コーチング―言葉と信念の魔術

 プロ野球の落合氏の本。「采配」を読んだ後に買った。今30冊以上の未読を抱えていて、その中から今自分の読みたいものを選んだ。先日レビューした前刀氏の影響があった。
 落合氏は1998年に現役を引退して、2004年から中日ドラゴンズの監督になった。この本は浪人中の2001年に書かれており、まだ落合氏には本格的なコーチ経験はなかったと思われる。こういう本を書いてることが不思議ではあるが、落合氏にはコーチになりたいという明確な目標があったのではないか。
 落合氏が入団したとき、最初のコーチは往年の名打者である山内一弘氏だった。山内氏は高度な打撃理論を展開したが、落合氏には理解できなかった。落合氏は自己流でフォームを編みだし、3年目に首位打者を獲得した。このとき、山内氏から教わった技術の一部を実践していたことに気付いた。山内氏はフォームを強制することなく、ずっと落合氏を見守っていた。コーチングとは、本人に考えさせて、気づかせることである。
 どんなことも自己責任、自分で考えて、組織や自分の目標に向かって行動しろ。基本的に「采配」に書かれている内容と同じ。10年経っても落合氏の軸はぶれない。まさにプロだ。落合氏の成功の裏には確固たる哲学がある。
 2回読んだ。2日で読める。こういう本はおそらくゴーストライターが書いているが、落合氏の本は内容が深くて面白いのでアリだ。野球が好きで自己啓発したいならおすすめ。