奴隷5日目。相変わらず山ほどのサンプル。怒りは長続きしないもんだな。考えても仕方ないことは考えなくなっている。黙々と測定するだけ。でも、この秘密の仕事がなんなのかだけは推理してしまう。最初の予想から、新たな事実がわかるたびに、予想が変わっていってる。今まで推理サスペンスの展開なんてご都合主義だと思っていたが、実際もあんな感じなんだな。よく考えれば、実験の仮説だって次々変わっていくし。それにしてもなんだろうか？どれもしっくりこないんだよな。うーん？
奴隷のような時間も峠を越えつつある。峠を越えれば、先が見えたも同然だ。不毛極まりない奴隷状態ではあったが、普段交流のない人たちと仕事ができたことは収穫だった。皆疲れているから傷をなめあう傾向。まるで戦友みたいな。完全に将軍様の人災なんだけどね。
こういう不条理な目に遭うと、人生何があるかわからないと思う。滋賀時代には不条理が当たり前だったのに、ずいぶん贅沢になったものだ。レベルを落としたところから日常を振り返るのもたまにはいいのかもね。不味いものがあるから、おいしさを感じられるんだし。
昨日よりサンプルが減ったので少し早い19時に終わった。｢鬼丸｣で自分にご褒美。先が見えてきたから、明日からは切り替えていこう。嵐から曇りくらいになってきた。有線のBeatlesが懐かしくて新鮮だった。
