びーの独り言

どこいくの?どっか。

2012/10/13(土)「奴隷」

 起きたら脳ミソがウニだった。起きた瞬間から仕事のことを考えていた。まったく休んだ気がしない。鬱っぽいぞ。おまけに少し喉が痛かったし。
 奴隷4日目は休日。いつもの時間に出勤した。下のフロアには人はほとんどいなかったが、上のフロアには平日並にいた。刺身の上にタンポポを乗せる仕事は独りだった。それなのに今までで一番サンプルが来た。とても測りきれないと思った。深く考えることなく、一つずつ測るだけだった。
 思いがけずTさんが実験室に来て昼飯を誘ってくれた。イオンで讃岐うどんを食べながら、今回の一件についてたっぷり愚痴を言った。Tさんも昔将軍様の被害に遭っているから、私の状況はわかっていた。Tさんは滋賀のときから気にかけてくれる。おかげでだいぶすっきりした。机に戻るとSさんが来ていた。今度はHさんに板挟みにされてる件を愚痴っておいた。飄々としてるSさんはどこか安心感がある。状況が悪いときに話を聞いてくれる人は本当にありがたい。
 午後からはずっと測定。ただ表を埋めるだけ。もう考え疲れて何も考えてなかった。滋賀で夜中に測定してたときの感覚に似ている。勝手にスイッチを切っちゃうのだろう。
 机で独りデータを打ち込んでいたら、隣の部屋にいる幹部たちが爆笑するのが聞こえた。正直怒りを覚えた。たくさんの人に労働基準法を無視した時間外労働させといて、あいつらはアホ面並べて談笑か?うちの工場なんて複雑極まりない構造をしており、解析などほとんどできないはずなのに。あのパワハラで人を使うことしか考えていない連中に、大量のデータを解析できるか甚だ疑問。むしろ大量のデータがあるほど、自分たちに都合のいいところをピックアップしやすくなるだろう。まず直すべきは工場のトラブルじゃなくて、あいつらの脳ミソだ。
 終わったのは21時前だった。この時間になってもまだ残ってる人が多かった。こんな内容のないことに必死になって。周りの人がやってるから自分も頑張ろうてか?お祭り騒ぎ。独裁者に対する熱狂。将軍様の思う壺だな。確実に騙されてるのに。そして、この中から将軍様のやり方を真似る奴がでてくるのか?
 終わるとは思わなかったが、なんとかなるものだ。でも、明日も同じ数くらいサンプルが来る。明日のことはよくわからないが、きっとなんとかなるさ。