- 作者: 池井戸潤
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/11/15
- メディア: 文庫
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直木賞「下町ロケット」池井戸潤の二冊目。あまりにも「下町ロケット」が面白かったので買った。未読が29冊溜まっている中でこれを選んだのは、頭が痛いので軽いのを読みたかった。
ゼネコンの談合の話。談合は悪いものなのか、必要悪なのか?談合を仕切るフィクサーの存在、裏で動く政治家、談合を取り締まる検察の動き、これらが複雑に入り組んでハラハラドキドキの展開になっている。最後のオチはだいたいわかったと思ってたら、もっと壮大なオチだった。
本作品は「下町ロケット」の前作にあたり吉川英二新人文学賞を受賞した。「下町ロケット」と同じで、ストーリーの緻密さ、ミステリーの要素、読みやすい文章、でも深刻ではない。エンターテイメントに徹している。まるでテレビで映画やドラマを見ている気分。とても素晴らしい。これははまってしまったかも。