びーの独り言

どこいくの?どっか。

2011/01/16(日)「旅行2」

 昨日のルーティングでは午後からの只見線の前に、0800の越後線からのスタートだったが、路線的や接続的にあまり魅力的ではなかった。昨晩楽しい酒を飲んだし、越後線は止めて11時に直接只見線に向かうつもりだった。0930に目覚ましをセットしたら、目が覚めたのは0720だった。不思議と二日酔いでもなかった。越後線に間に合うなあ、と身支度をしながらテレビを見ていたら、大雪のため交通機関は乱れているようだった。この時点で、越後線は完全に諦めた。同時に只見線も危ないと思った。只見線が遅れると千葉に帰れなくなる。ここで頭をよぎったのは磐越西線から磐越東線に抜けるルートだった。ルートとして特に不満はなかった。今回は無理をしないでおとなしく帰ることにした。新潟―会津若松―郡山―小野新町―郡山―水戸―土浦―我孫子―新松戸―南船橋―千葉みなと。
 磐越西線は2回目。前はSLだった。山と雄大な川が美しいイメージがあった。今回はひたすら真っ白け。唯一、川の部分には水墨画のような荘厳さがあった。あとは窓の下の方が氷に覆われて、立たないと何も見えずorz。車窓派の私にとってずっと同じ雪景色が続くのは退屈だった。凝視してたら眠くて仕方がなかった。会津若松で乗り換えたが、相変わらずの景色だった。郡山に近づくとようやく雪が薄くなり地面が見え始めた。
 磐越東線も2回目。前回は途中から意識を失ったので、今回はそのリベンジであった。穏やかな山の間を立派な路盤で抜けていった。どことなくスピード感があった。地図で見るとグネグネしてるが、wikiによればすごく線形がいいらしい。うっすらと積もってる雪を見ていたら、またうつらうつらしてしまった。小野新町の手前でアナウンスがあった。「この先で沿線火災があり、この列車は小野新町駅で折り返します。いわき方面にお越しの方は代行バスにお乗り換えください。」、このアナウンスで不満があったのは私くらいだろう。乗り鉄を目的としてるのだからバスじゃ意味がない。代行バスは小さなマイクロバスだった。妙に用意がいいもんだ。バス転換した方が儲かるんじゃないか。帰りは眠らなかった。茶色の山が薄く雪化粧していた。その景色が妙に福島のイメージとマッチしていた。
 郡山でできることと言えば、1555の水郡線に乗ることくらいだった。日没までの1時間くらいは景色を楽しめるだろう。水郡線は2回目というか3回目というか。前は往復した。しかも、復路は今回と同じ夕方だった。そのときは何の印象もなかった。車内はすごく混んでいた。郡山から水戸というルートがあることが不思議だった。昔の街道筋なのだろうか?山間をひたすら進んだ。田んぼが消えては現れた。長閑な田舎といった風景だった。1時間で暗くなった。今回もあまり印象に残らなかった。前も感じたけど、水戸が遠すぎるorz。
 今回の旅行は、休みにやることがないから出かけたのであった。そんな理由で出かけるのは出不精の私にとって珍しいのかもしれない。部屋で寝てても意味がない、時間もお金もあるのだから、旅で遊べばいいのだ、と思うようになった。無計画だったために生焼けな部分もあったが、そんなに悔しいとかはなかった。それはそれで楽しいかなと。目的もなく、肩肘張らず、予定調和じゃなく、好きなときに好きなところで好きに過ごす。なんて贅沢な!今まであまり雪国は経験がなかった。日は短いし、ダイヤは乱れるし、車窓は見にくいし、なるべく行かないようにしてた。今回はえらい雪が降ったので、雪国らしさを肌で感じることができた。行ってみなきゃわからないことがあるもんだ。無目的の割りにはいろいろと体験できた。中でも新潟の居酒屋への再訪は楽しかった。それだけで今回は充分なくらいだった。いい思い出はずっと残る。それは自分の財産になる。旅に出るとまた旅に出たくなる。