びーの独り言

どこいくの?どっか。

2010/09/02(木)年休「旅行6」

 「えとぴりか村」の朝食は7時だった。今日も気持ちいいくらい晴れていた。皆が「今年は異常に暑い」と言っているが、今日も暑くなりそうだった。ヘルパーさんが昆布干しのバイトで出ていった。奥さんによれば、ヘルパーさんは44歳というので驚いた。とほ宿には文字通り人生を旅してる人がいる。0835頃に宿を出発するとあちこちで昆布を干していた。温泉のバス停で降ろしてもらい、0850のバスで浜中駅に戻った。
 浜中―厚岸―釧路―塘路釧路湿原―摩周。
 釧路から網走方面に抜けたかったが、接続が悪かったので厚岸に寄り道した。厚岸は根室本線の途中駅では最大である。牡蠣が有名で、ヘルパーさんによれば市場があるとのことだった。15分くらい歩くと市場に着いた。おおぶりの牡蠣がたったの160円だった。生牡蠣3個を電子レンジでチンしたまではよかったが、殻を開けるのに苦労した。上と下の空に貝柱がついていて、それを牡蠣用ナイフで切ればよかった。醤油をたらして最初の一口はうまかったが、それは持続しなかった。「百萬石」の生牡蠣の方がいいと思った。茹でたのがよくなかったのかもしれない。でも、せっかくだから2個追加したら、鼻血が出そうだった。
 厚岸駅に戻っても1時間余っていた。今夜のとほ宿「ひとつぶの麦」を予約した。ここはとほ宿の中でもずっと話題の宿でなんと1泊2食付きで3000円。さらにヘルパーさんによれば必ず酒を飲んで騒ぐという「宴会宿」。これは是非体験せねば。「ひとつぶの麦」は摩周駅にあるので、夕方まで時間を潰す必要があった。今回の旅は完全にとほ宿基準になっている。
 釧路駅から1349「ノロッコ号」に乗った。3年前の印象がよくなかったので、別に何も期待してなかった。印象が変わるかもしれないと思って乗ったが、相変わらず鉄格子で視界が遮られた。景色も根室本線の方がいい。終点の塘路駅で折り返し、通常の電車に乗ったら、シートはふかふかだし、窓を開ければ視界を遮るものはなかった。
 釧路湿原駅で降りて細岡展望台へ行った。99年のやすをとの旅行以来だ。もはや写真以外の記憶はなかった。細岡展望台は駅から10分もかからなかった。釧路で一番の眺望だけあって遠くまで釧路湿原を見渡すことができた。惜しむべくは手前の灌木が邪魔をしており、もう少し展望台を高くして櫓のようにすればいいのにと思った。30分以上いるとすぐに人は入れ替わり、常に展望台にいるのは5人くらいだった。カップルの写真撮影を2回頼まれた。とても楽しげなのがアレだった。椅子に座っていたらザマス口調のおばちゃんと親父さんと年頃の娘さん3人がやってきて騒いでいた。そしたらおばちゃんに「写真撮りましょうか」と言われた。???よくわからないけど、撮ってもらった。返す刀で「撮りましょうか」と家族写真を撮った。「摩周湖に行くのですが、どこまで行かれるんですか」と聞かれたので「弟子屈まで」と答えると「方向が同じなら車で送っていこうかなと思った」。実は弟子屈とは摩周のことで、摩周と答えていたらどうなってたのかななんて思ったりもする。
 1705摩周駅到着。すでに車で迎えに来られていた。赤いシャツで太ったおじさん。こわもてだったけど、しゃべっていたらきさくな感じだった。宿に到着するとワイルドな作りで男の城という風情だった。2Fの部屋は過去最大の8人部屋だった。とにかく虫が飛び回っているのに苛立った。人生で最も虫を殺したかもしれない。食事のとき皆でちゃぶ台を囲んだ。連泊のEさん、ライダーFさん、山歩きが趣味の女性Gさん、いずれも40台に見えた。この宿は人が多そうだったので4人しかいないのは意外だった。食事の後、小休止してから、期待の宴会が始まった。ちゃぶ台を囲んで飲みながらのおしゃべり。別におとなしいものだった。ご主人公認という点で増毛と同じ。公認じゃない池田、落石、霧多布でもしゃべってたし。こういうトークにもだんだん慣れつつあった。誰と話すのかも重要だということに気づいた。でも、最高の2445まで。