びーの独り言

どこいくの?どっか。

2010/02/19(金)「ナノ」

 ビッグサイトの展示会「ナノテク2010」に行った。いつもより期待してた。周りもほとんど行ってて面白いとの評判だった。開発において日本はウォークマンや携帯電話のように小型化が得意だ。そのかわり基礎の技術は海外任せ。これは日本人の国民性によると思われる。日本では、革新的なことは潰されるし、力ずくのプロセス改善で切り抜ける。経営者はリスクを追わないし、研究者も生活を優先する。本当に優秀な人は辞めていく。辞めるか残るかどっちがいいのかは知らないが、少なくとも私は辞めていない。うちの業界とナノテクは相性が悪い。うちはミクロン止まり。今さらナノに期待するのは遅すぎた。種を蒔いてない。急いでも花は咲かない。それを批判するつもりはない。必然の流れだ。ただ目先のことばかり考えすぎた。本当の強さとは100年に1回のピンチに備えるかどうか。うちは危機管理を怠った。まるで茹で蛙のように座して死を待っている。動脈硬化のように大企業病が蔓延してどこから手をつけていいかわからなくなっている。社会からも期待されてないのが株価にも現れている。あとは祈るしかない。自分の身が安全であることを。自己保身に走る人を批判するつもりはない。つきつめれば人は自分のために働いているからだ。で、展示会の内容なのだが、かつて自分が調査した分野を中心に回ることができた。説明員さんとかなり技術的に突っ込んだ議論をした。マニアックな話に持ち込んだので相手も楽しかったようだ。本当は警戒されるくらいじゃないといけないのにこれでは寂しすぎる。そもそもうちは出展してないのが終わってる。商流もないしライバルを圧倒する技術もないのに気概もない。そんなんで逆転できるのか?まず積み重ねがなさすぎ。喜んで展示会を見に行く時点で負けている。それにしても他所が凄いと思うのはリスクを追って設備投資する姿。うちが簡単に諦めたことを粘り強くやっている。それは無謀なのかもしれない。しかし、挑戦する勇気を私は支持する。モノ作りは利益を越えたところにある信念だ。人類に貢献する一心。例え失敗しても評価できる。会社がどうとかではなく、私は技術者として一個人として応援したい。
 プールは新習志野。2日連続。福引きにつられた。半分貸し切りだったので、福引のおかげか混んでたし、かなりイマイチだった。100m+300m+800m+100m+休+300m×3本+900m=3100m。「鬼丸」で締め。