びーの独り言

どこいくの?どっか。

2009/12/12(土)「宝塚」

 水曜日にやっさんと奥さんに会ったとき、やっさんの家でビデオを見ることになった。うちにビデオデッキがないからだ。事前情報によれば奥さんはチョコレートが好きらしい。朝、千葉に出てそごうの地下に行った。なんだか華やかでこちらも気分が華やかになる。地下にはいくつかの洋菓子屋さんがあった。神戸でおなじみの「ゴンチャロフ」「モロゾフ」があったのが意外。全国区なんだなあ。「ゴンチャロフ」にしておいた。
 菊川駅12時待ち合わせ。ラーメン屋で昼食を取り、やっさんのとこへ。一度来たことがあるのは奥さんには内緒。早速ビデオを見る。宝塚の「エリザベート」。奥さんはこれがお気に入りらしい。私も気に入ってるが、なんせ12年前に見たきりなのでストーリーを覚えていなかった。ただ、青みがかった灰色に近い照明とスモークがなんとも幻想的で、2つのバージョンを見比べたこと、その後何度か再演されていること、くらいのイメージだった。宝塚の演目は再演されることが珍しく、「ベルバラ」に次ぐ人気作品なのである。最初は1作目の一路真輝バージョンだった。奥さんと2人で盛り上がった轟悠がいきなり登場。あの人だけは別格すぎる。完璧すぎて非のうちどころがない、恵まれた才能が凄すぎて努力が表に出ない感じ。他の女優さんに関しては脳内イメージとのギャップがあった。歌がうまいのかへたなのか特徴を思い出せなかった。時間が経つにつれ、だんだんといろんなことが思い出されてきた。この組はみんな歌がうまいし、とてもいいキャスティングだ。途中からは奥さんとあれこれしゃべりながら見た。奥さんがすごくいろいろなことを知っているのに驚いた。特にどうして「エリザベート」の東宝バージョンまで見に行ってるのか不思議だったり。2作目は麻路さきバージョン。奥さんが「破壊力ある」と言ったとおりの歌唱力。あまりにも大変すぎた。凄すぎて場の全てを支配してた。1作目の良いイメージすら破壊されてた。そういえば、12年前Kさんが1作目を絶賛してて2作目を酷評してたことを完全に思い出した。必ずしも技術力があるからトップになるとは限らない。それが宝塚クオリティだ。
 夜は鍋をおよばれした。話は自然と宝塚。やっさんそっちのけでずっと話していた。今まで宝塚ネタで盛り上がる人と出会ったことがなかった。ビデオは「エリザベート」以外にもたくさん持っているらしい。また上映会をしようという話になった。やっさんには申し訳ないが、かなり心を掴まれてしまった。気がつけば22時半。人は人との出会いで変わっていくんだなあ。まさか自分がここまで意気投合してるとは驚いた。縁というのは実に不思議だ。