びーの独り言

どこいくの?どっか。

注文の多い料理店

注文の多い料理店 (新潮文庫)

注文の多い料理店 (新潮文庫)

 名作シリーズ。宮沢賢治は知っていたが、内容はよくわかっておらず、長年気になっていた。
 この本には短編が20収められている。代表作「注文の多い料理店」は教科書で読んだことがある。不気味な印象しかなかった。他の小品は若干題材をマイナーにしたような感じだが、基本的には似たような印象だった。どれも岩手の文化を題材にしている。わかるようなわからないような不思議な世界。昔、こういう世界があったのかもしれないが、今は完全に失われてしまっている。
 一言で言えば異色。童話に分類されるが、詩人だけあって難解だ。読んでてワクワクしないし、何を主張したいのかもわからない。若干懐かしくなるくらい。正直、途中で挫折しかけた。癖がありすぎる。深く知れば物凄くはまるのかもしれないが、私にはその余力はない。でも、もう一冊買ってしまったんだよなあ。