びーの独り言

どこいくの?どっか。

2008/06/19(木)「回顧」

 彼らと話していると、6年前に戻ったような錯覚に陥る。部屋はまるで宇都宮だし、会話も宇都宮だ。
 あの時代は希望に燃えていた。初めての関東での生活。何もないところでのスタート。経験すること全てが新しかった。必死でいろんなことを吸収しようとしていた。やがて時間が経つと寂しくなってきた。友人がおらず仕事だけの毎日。時間とパワーをもてあまし、せめて残業してお金を貯めるか、ギターを弾くくらいしかなく。ところかまわず電話ばかりかけていた。東京の連中がうらやましくて、ボートのために週末になると東京に出た。そんな日々がずっと続くかと思った。東京に移りたかった。
 宇都宮生活は4年で終わった。東京は刺激的だった。期待どおり忙しくなった。さらに滋賀へ飛んで、再び東京に戻った。いろんなとこをぐるっと回ってみて思ったことは、宇都宮の日々は恵まれた時間だったということ。仕事的にいい人に囲まれていたし、ヒマをもてあましていたのは誰のせいでもなく自分のせいだった。それに気づくのにはかなりの時間が必要だった。 
 時間がたって考えが変わっていったように、これから歩いていく先に、何が待っているのだろうか?どこに行こうが、たどり着く先には、手を広げた自分が立っているような気がする。誰かを基準にするのは止めて自分の感覚を信じていこう。