びーの独り言

どこいくの?どっか。

2005/10/13(木)「試作」

 技術系をやっていると実機試作なるものがある。実機試作には何百万単位のお金がかかる。操業をストップして売れないものを作るのだから代償は大きい。研究所にいた頃は、実機に行くまでに大変な準備が必要だった。何度も何度もラボテスト。ラボテストの次はパイロットテスト。必ずといっていいほどラボテストの結果が再現されない(涙)。そりゃ機械変わればぴたっと合わないわな。そんでもなんとか品質を合わせ込んで、最終実機テストへ。やはり同じ理由で失敗する(爆)。注目されてないテーマを与えられると悲惨極まりない。金が降りないから、延々とラボテスト。ひたすらサンプル作って評価。数少ないチャンスがあっても機差に潰される。一方、注目されるテーマもツライ。品質も出ないうちに実機だけ予約される。ケツが決まるからできるまで帰れない。行きの新幹線で処方を決めることもある。最初からできないのがわかってて行くことも多い。結局、新しいものを作ることは失敗の連続。いつも怒られるのが研究所の宿命w。逆に言うとできなくて当たり前だから・・・(自主規制w)。
 工場に来て3ヶ月、既に何度か試作をやった。今の仕事はラボで評価できないからいきなり実機試作。試作と言っても研究所ほどぶっとんだことはやらない。何か一つ新しいことを付加するだけ。過去の経験から大体このあたりでいいだろうなんて加減で実施される。そんなんでも品質が出る。研究所時代の試作とはすごくギャップがある。さて、実機試作は時間が読めない。トラブルがあると半日くらいずれこむ。そして今日は23時スタート。新人なもので立ち会っても指示が出せない。立ち会わなくていいよと言われたが、参加することに意義がある。何事も経験です。なんだかこういうシチュエーションに萌えたり(爆)。26時終了。