びーの独り言

どこいくの?どっか。

図説 ここが知りたかった!日蓮と法華経

 池袋の三省堂で買った。教科書レベルで有名な僧はたくさんいる。空海密教を日本に伝えた。親鸞は心の中で南無阿弥陀仏と唱えれば救われると言った。しかし、日蓮だけは何をしたのかよくわからなかった。創価学会のイメージが強かったが、本当はどうなんだろう?
 日蓮法華経を重視した。法華経は「諸教の王」と呼ばれており、お経の中でもっとも高級なものに位置付けられている。私には単に後出しじゃんけんのようにも感じる。法華経は28章に分かれており、さらに前半と後半に分けられた。前半は迹門と呼ばれていて、誰でも成仏できることが説かれている。後半は本門と呼ばれていて、お釈迦様はずっと昔からそして未来永劫、人々に分け隔てなく平等に光を照らしてるというものだった。迹門と本門のどれを重視するかで、宗派が異なってくるのだが、日蓮は本門を重視した。
 日蓮は、南無妙法蓮華経と唱えれば、悪人でも女性でも救われると説いた。浄土宗と比較すると念仏を唱える部分は同じだが、浄土宗が死んでから極楽に行けるのに対して、法華経では現世利益をうたっている。この現世利益の部分はこの本を読んでもよくわからなかった。お釈迦様はいつでもあなたを見ているよということだろうか?そして、日蓮は浄土宗をボロクソに批判した。
 日蓮の布教活動は折伏という強引なやり方で相手をねじ伏せるものだった。法華経信者からの布施しか受けないし、法華経信者へしか布施してはいけなかった。法華経信者は布教活動をする必要があった。これはまさしく創価学会や冨士大石寺顕彰会と同じやり方だった。この2つの団体は素人目にはまったく違いがわからない。これらの団体の勧誘の質が悪いのは、この教えを信じないと、あなたは不幸になる的なことを言って、それがさらにエスカレートしてウクライナで戦争が起こったは信仰が足りないからだとか、法華経を信じないから中国が日本に攻めてくるなどと流布してることだ。折伏と未来予言、この2つが日蓮を歪めたものにしていることが理解できた。
 この本を読んでも、あまり日蓮の何がいいのかわからなかった。組織の結束力が強いということだろうか?最後の方に法華経を簡単に説明していた。ほとんどわからなかった。こんな分かりにくい話のどこを信じてるのか?