びーの独り言

どこいくの?どっか。

ザ・ラストマン

 著者は日立製作所の前会長。5月に日経新聞の「私の履歴書」で取り上げられていた。業績の悪化した日立製作所の収益を大幅に改善したらしい。そこで出てきた「ラストマン」という単語に妙にひかれた。そしたら偶然にこの本を見つけた。この手のビジネス書には見切りをつけていたのだが、久々に読んでみることにした。
 「ラストマン」とは最終責任者のこと。自分が責任を取るつもりで仕事をしなさいよということ。これはとても大事なこと。もし自分しかいないときにどう判断を下すか?これって普段からそういう意識で過ごさないと身につかないんだよね。そういう積み重ねがいざというときに効いてくるんだよな。
 あとなるほどと思ったのは、技を教えてからマインドを教えるとのこと。最初違和感を感じたが、よく考えてみると確かにそうかもしれない。技がないのに判断はできないわな。この点うちの上層部は全滅だと思ったことも付け加えておく。
 3回読んだ。3日で読める。よくまとまっててすごく読みやすい。すごく共感できる内容だが、きれいすぎてゴーストライターが書いてるように思える。東大ベンチャーの「ユーグレナ」を推したり、東大教授伊藤元重と付き合いがあるところを見ると、目利きとしてはたいしたことないのかもしれない。でも、成果を挙げたのは事実。この人が徳をもって統治したのかなあ。